「恵まれた環境で学べることに感謝」 平均72歳の149人、那覇市で入学式 沖縄県かりゆし長寿大学校
2024年度の沖縄県かりゆし長寿大学校入学式が16日、那覇市の県総合福祉センターであった。平均年齢72・8歳の計149人が入学した。 同校では沖縄の歴史や文化を学び、生きがいのある生活基盤の確立と健康増進につなげるとともに、地域の担い手を養成する。 入学生で最高齢の新垣智恵子さん(94)は「満州事変や大東亜戦争など戦争に翻弄(ほんろう)されてきた。学業半ばにして、苦しい生活を余儀なくされた。恵まれた環境で学べることに感謝して友情を培い、知識を満たせるように励む。出会いの縁を大事にして、学ぶ姿勢を持ち続けたい」とあいさつした。 同校の湧川昌秀学長は「入学して1年間で、新たな知識や技能を習得し、楽しい大学生活を過ごしてほしい」と期待した。(社会部・玉城日向子)