「息を呑んでしまった」 フィギュア殿堂入り名手が成長中・20歳松生を絶賛「私はリノが好きだ」
GPシリーズ自己最高2位の松生理乃に高評価
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦・スケートカナダで2位に入った20歳の松生理乃(中京大)が、殿堂入りの名手に絶賛されている。ショートプログラム(SP)10位から大逆転。「美しかった。文字通り息を呑んでしまったよ」としている。 【動画】「輝かしいパフォーマンス」と海外も称賛…ピンクと紫の衣装で滑る過去の松生理乃の映像 松生はフリーで巻き返し、GP自己最高の2位に入るなど成長。その演技に注目したのは世界初の4回転ジャンパー、カナダのカート・ブラウニング氏だ。米国のフィギュアスケーター、ジェニファー・カーク氏とデーブ・リース氏によるYouTube専門チャンネル「ザ・スケーティング・レッスン」に登場。「私はリノが好きだね」と語り、身振り手振りで松生をこう評した。 「美しかった。彼女が一つ動いた時、私は酷く驚いてしまった。オンエア中に文字通り息を呑んでしまったよ」「全ての動きが終わったと思ったら、彼女は足を着けることなく、膝を使ってもう1ターンした。その時は私は……(両手を下げて崇めるようなポーズ)。誰があの振り付けをしたか知らないけど、あれはスマートで素晴らしかった」 ブラウニング氏といえば、1988年世界選手権で国際スケート連盟(ISU)公認大会では初の4回転ジャンプを成功させ、ギネスブックに認定。世界選手権も4度制したフィギュア殿堂入りの伝説的な名手だ。 今回の動画では「振り付けはローリー・ニコルですね」と聞くと、ブラウニング氏は「ローリーね。あの音楽はクリーンなスケーティングが必要だった。しっかり遂行できるスケーターだと思っていないと選ばないタイプの曲だ。欠点が浮き彫りになるからね。しかし、一つもなかった。彼女はアメージングだ」と驚きを隠せない様子だった。 スケートカナダでは坂本花織(シスメックス)が優勝し、吉田陽菜(木下アカデミー)が3位に。GPシリーズで日本の女子が表彰台を独占したのは、2008年NHK杯の浅田真央、鈴木明子、中野友加里以来(コロナ禍だった2020年NHK杯を除く)となる快挙だった。
THE ANSWER編集部