佐賀県沖の有明海で養殖ノリの種付け作業解禁…「今季は日本一奪還を目指す」
佐賀県沖の有明海で17日、今季の養殖ノリの種付け作業が解禁された。18日は早朝から、多くの漁業者らが、ノリを育てる「種場」と呼ばれる海域に出港した。 【写真】養殖ノリの種付け作業が始まった有明海
漁業者らは、ノリの胞子が付いたカキ殻をつるした網(長さ約18メートル、幅約1・5メートル)を広げ、あらかじめ設置しておいた支柱に固定していった。摘み取りは来月中旬以降に始まる見込み。
県産ノリは、2季連続で販売枚数、販売額ともに日本一を逃し、いずれも2位だった。県有明海漁業協同組合によると、昨季は赤潮の発生や少雨などが影響し、販売枚数が10億枚を切ったという。今季は生産期に雨が安定的に降ることが見込まれることなどから、販売枚数と販売額の目標をそれぞれ16億枚、232億円とした。
漁協の西久保敏組合長(68)は「2年にわたって不作が続いている。今季は日本一奪還を目指し、生産者一丸となってノリを供給していきたい」と意気込みを語った。