練習で「若獅子寮」直撃!〝シン・カリブの怪人〟西武育成23歳が対外試合2発目 カブレラ180M弾再現へ「準備できている」
西武に今季育成で加入したアンソニー・ガルシア外野手(23)が3日、埼玉県所沢市のカーミニークフィールドで行われた春季教育リーグ、楽天戦で先制2ランを放った。対外試合では早くも2発目。持ち味の規格外なパワーで支配下選手登録へアピールした。 ■試合前練習でガルシアが壁に打球を直撃させた、右翼フェンス後方にある若獅子寮【写真】 初回1死一塁で迎えた第1打席。楽天滝中の直球を引っ張ると、ライナー性の打球が右中間フェンスを越えた。2月24日の三菱重工岡崎戦(高知・春野)での右越え場外弾に続く豪快弾。「打った瞬間にホームランと確信した。かなり良い状態だ」と笑顔を輝かせた。 198センチ、115キロと大柄なスイッチヒッター。試合前の打撃練習では右翼にある高さ約20メートルの防球ネットを越え、球場奥にある「若獅子寮」の壁に直撃させた。推定150メートルの豪快弾にも「あれより大きな打球を2年前にマイナーリーグで打ったよ」と豪語する。 西武には「カリブの怪人」と称される助っ人の系譜がデストラーデ、カブレラ、メヒアと続いてきた。中でも、本拠地ベルーナドームには2005年にベネズエラ出身のカブレラが左翼側最奥部の屋根に直撃させた推定180メートル弾の看板がある。記者から知らされたドミニカ共和国出身のガルシアは「いつでも準備はできている」とカブレラ級のアーチを予告した。 今季はメジャー通算114発のアギラーら実績のある大砲が加入。ガルシアに対して球団は将来性を期待し、当面はファームで実績を積ませる方針だ。 だが、〝シン・カリブの怪人〟にその気はない。マイナーリーグの5シーズンで通算43盗塁している点もアピール。「ホームランを量産した上で走り、守備も見せられれば」と、1軍デビューする日を待ち望んだ。(末継智章)
西日本新聞社