“若返り注射”でおでこが膨らみ「コブダイ」に!? 当事者「よくこれで生きてたな。額の限界を感じた…」 PRP+bFGFとは?
また、障害やその恐れがある事象などが起きた場合は国への報告が必要となっているが、この療法が含まれる第三種再生医療全体の統計を見ても、報告はほぼない。厚生労働省によれば何が「障害」に当たるのかは統一した基準がなく、医師の判断によるという。 こうした現状のもと、美容医療を選択する場合、どのような点に注意したらよいのか? 原岡氏は、「自由診療であることを念頭に、合併症が起きたときの対応まで確認することが必要」としたうえで、医師側の姿勢も問われているという。 「『適応外使用を行う=悪』では決してない。そうなると、美容外科が全部悪人になってしまう。とはいえ、患者さんに適応外使用であることをきちんと説明することは絶対求められるべきであり、『すごくいい治療ですよ』とだけ伝えて患者さんに勧めることは厳に慎むべきだ。それは医師としての矜持にかけてやっていただきたい」 PRP+bFGFの合併症に悩まされた岡田さんは今後もSNSで情報を発信していきたいと話す。 「注入のオペはすごく手軽で、みんな手を出してしまうが、『これだけお金をかけても失敗している人もいるんだ』と伝えたい。自分がもうあほ過ぎて本当に…。仕方がないので前を向くしかない」 また、合併症が起きてしまった場合の対処について、一家氏は次のように述べる。 「医師の説明を受けて医療を受けることに同意したからといって、全てが患者さんの自己責任になるわけではない。医師の説明が適切でない場合には、法的に問題になる。また、再生医療等安全性確保法の合併症報告制度において『障害』の定義が曖昧だからこそ、患者さんには障害=合併症の発生をまずは再生医療を受けた医療機関に報告することが期待されるし、医療機関もやりっ放しではなく、実施結果を把握する責任があるだろう」 (『ABEMAヒルズ』より)