減額制限を超える大幅ダウンを受け入れ、単年で契約更改した中日大島

　中日大島洋平外野手（39）が21日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、減額制限（40％）を超える1億5000万円減の1億円プラス出来高で更改した。2年契約を終えたベテランは「結構、下がりました。60％くらいです。来年頑張ろうという気持ちでサインしました」と不惑を迎える来季を見据えた。 　交渉過程では代理人が複数年契約を終える際の減額制限を超える交渉について、球団側に自由契約からスタートすべきとの提案がなされていたことも明かした。「僕だけではなく、複数年が終わった瞬間に（減額制限超えが）多いじゃないですか。だったら（条件）提示する前に自由契約でいいのではというのが（代理人の主張）。最初に提示されちゃうとそこが基準になってしまうので」と説明した。 　プロ15年目の今季はチーム事情から代打起用が増え、出場は75試合。125打席、23安打といずれも自身最少にとどまった。「今季はベンチから試合を見ることも多く、いい勉強になった。（今後は）1年1年が勝負だと思う。もう1回、しっかり体をつくっていいパフォーマンスを出せるように原点に返って全試合出場できるようにやっていきたい」。通算安打は2044本。大学→社会人を経てプロ入りした選手として最多安打を記録したヤクルト宮本慎也の2133本へ、フル出場への強い思いも示した。（金額は推定）