【MLB】カージナルスがベテラン左腕マッツと守護神ヘルズリーのトレード放出を画策か 地元紙記者が報じる
カージナルスは今オフ、ペイロールを削減して若手主体のロースター編成に切り替えていく方針を明らかにしている。そういた方針のなか、高額年俸の主力選手を放出する可能性が取り沙汰されているが、全球団に対するトレード拒否権を持っているウィルソン・コントレラスとソニー・グレイは残留を希望しており、放出は難しい。現時点ではトレード拒否権を破棄する可能性があるとみられるノーラン・アレナドのほか、トレード拒否権を持たない主力選手の放出を画策しているようだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 地元紙「セントルイス・ポスト=ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、カージナルスはベテラン左腕のスティーブン・マッツと守護神ライアン・ヘルズリーに対する他球団からの関心を調査しているところだという。現在33歳のマッツは来季が4年4400万ドルのラストイヤー。一方、現在30歳のヘルズリーは1年後にFAとなり、今季の活躍で来季の年俸が大きく上昇することが予想されているため、トレード候補に挙げられている。 マッツはブルージェイズ時代の2021年に自己最多の14勝を挙げ、4年契約でカージナルスに加入したが、移籍後は故障に悩まされるシーズンが続き、20試合以上に先発したシーズンはない。3年間で52試合(うち34先発)に登板して10勝12敗、防御率4.47にとどまっており、トレードが成立したとしても目立った対価を得ることは難しいだろう。あくまでもペイロール削減だけを目的にしたトレードになることが予想される。 ヘルズリーはメジャー6年目の今季、65試合に登板して7勝4敗49セーブ、防御率2.04という自己最高の成績をマーク。両リーグ最多の49セーブを記録して球団のシーズン最多記録を塗り替え、ナ・リーグの最優秀リリーバーを表彰するトレバー・ホフマン賞も初受賞した。来季の年俸は690万ドルと予想されており、ブルペンの補強を目指す球団から多くの関心を集めるはずだ。 ジョン・モゼラック編成本部長(2025年シーズン限りで退任)は「再建」という言葉を使用しておらず、今オフの動きはチームの「再編」もしくはロースターの「リセット」という位置づけ。ベテランに依存する体質から脱却し、2026年シーズンから始まるハイム・ブルーム政権において、新たなチーム作りに着手するプランのようだ。