山口紗弥加の存在感が凄い…終盤の匂わせの意味とは? 今後の展開を徹底予測。ドラマ『全領域異常解決室』第3話考察レビュー
「全領域異常解決室」のメンバーは一体何者?
第1話、第2話は「一番怖いのは結局も人間」というフシがあったが、今回はちょっと様子が違う。 さらに、3話で匂わされたのは、「全領域異常解決室」のメンバーは何者なのか? というところだ。内閣官房酷寒安全担当審議官・直毘(柿澤勇人)がヒルコの相談を全決・局長である宇喜之(小日向文世)に異常事件の捜査依頼を持ち込むわけだが、直毘から若干、宇喜之への畏怖のようなものを感じる。 全決の存続のために、全決がヒルコと結託しているのでは、という話を持ち出すと宇喜之は穏やかに微笑む。それに少し焦ったように、「あなた方を疑うなんて罰当たりですから」と付け足す直毘。あまり人間に対して罰当たりだなんて言わないような…。 そして、宇喜之の言葉もなんだか神目線だ。 「愚かな人間に情報発信させる道具を与えたからです」 となってくると、興玉の「分からないことがあってもいいじゃないですか。全て知ろうとするなんて人間の傲慢です」も違う意味を帯びてくる。
謎の女性・豊玉妃花と全面対決?
さらに、謎の女性・豊玉妃花(福本莉子)の正体にも次第に近づいてきているようだ。 事件現場に必ず姿を現している妃花。今回はハウスキーパーを装って常見の家にいた。興玉は鋭い視線を向けていたから、妃花が何者か、ということは知っていそう。雨野(広瀬アリス)も、妃花が全ての事件現場にいることに気がついた。そこから雨野は妃花がヒルコでは、と推理する。 一方で宇喜之は妃花に「最近暴れすぎじゃないですか?」と言っていた。さらに、今回はラストで「あまり派手に動かないほうがいいんじゃないですか。そろそろ気づかれますよ」と諫めるような言葉をかけている。 妃花はその言葉に対して「いよいよ対決かぁ。全領域異常解決室と」と言っていたけれど、妃花が全決と対決ではなく、ヒルコと全決が対決ということなのかも? 中盤あたりでヒルコの正体がわかり、後半にかけて全決と全面対決に発展していくのか…。 また、気になるのが興玉と雨野の関係性だ。良いバディになるのかと思いきや、ちょっとギクシャクしてしまいそうな予感も。きっと、まだ明かされていないふたりの関係性もあるはず。それがどのように物語に影響してくるのかこちらにも注目したい。 【著者プロフィール:ふくだりょうこ】 大阪生まれ関東育ちのライター。 大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。 ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
ふくだりょうこ