“スイスのジャガー”に先制被弾も…開催国ドイツ、フュルクルク同点弾で劇的首位通過!!
[6.23 EUROグループA第3節 スイス 1-1 ドイツ フランクフルト] EURO2024(欧州選手権)は23日、グループリーグA組の第3節を行い、開催国のドイツ代表がスイス代表と1-1で引き分けた。前半29分に先制点を献上したが、後半アディショナルタイム2分にFWニクラス・フュルクルクが土壇場で同点ゴールを決め、劇的な形で首位通過を決定。決勝トーナメント1回戦は29日に行われ、A組首位のドイツはC組2位、A組2位のスイスはB組2位とそれぞれ対戦する。 【写真】同じくドイツキラー!? スイスFWが先制弾で「ジャガー」ポーズ披露 開幕2連勝のドイツはグループリーグ初戦から3試合連続で同じスターティングイレブンを起用。すでにベスト16進出を決めていながらもターンオーバーは行わなかった。一方、1勝1分けのスイスは第2戦・スコットランド戦(△1-1)から2人を変更。MFファビアン・リーダー、FWブレール・エンボロが今大会初先発を果たした。 試合は序盤からドイツがボールを握ったが、スイスも5-4-1の守備ブロックをベースにハイプレスを敢行。これを受ける形となったドイツは危ういボールロストが続くなど、苦戦を強いられた。 そんなドイツは前半16分、左サイドを攻め上がったDFマクシミリアン・ミッテルシュテットの折り返しにMFジャマル・ムシアラが反応したが、相手と交錯。直後にMFロベルト・アンドリヒのミドルシュートが決まったが、ムシアラのファウルを取られ、VAR介入を経て得点は認められなかった。 すると前半29分、スイスが先手を取った。高い位置でのボール奪取からカウンターを仕掛け、リーダーとMFダン・エンドイェが左サイドを打開すると、スルーパスにフロイラーが反応。ゴール前に折り返しのパスを送り、ニアサイドで反応したエンドイェがダイレクトで押し込んだ。 23歳のエンドイェはこれがA代表通算14試合目での初ゴール。奇しくも“ドイツキラー”として知られるFW浅野拓磨のゴールパフォーマンスとして有名な「ジャガー」のようなセレブレーションで自身のゴールを祝っていた。エンドイェはUEFA公式の記念撮影でも同じポーズをしており、普段からおなじみのセレブレーションのようだ。 そのまま試合は後半へ。ドイツは同4分、MFフロリアン・ビルツのスルーパスにムシアラが抜け出し、21歳コンビでゴールに迫るも、シュートはGKヤン・ゾマーに阻まれる。同16分、すでにイエローカードを受けていたDFヨナタン・ターに代わってDFニコ・シュロッターベック、ミッテルシュタットに代わってDFダビド・ラウムが入った。 そうして迎えた後半25分、ドイツは右サイドをビルツが攻め上がり、クロスを受けたDFヨシュア・キミッヒが狙うも、スイスの大黒柱DFマヌエル・アカンジがスーパーブロック。一方のスイスは同38分、鋭いショートカウンターからFWゼキ・アムドゥニがスルーパスを出し、抜け出したFWルベン・バルガスがゴールにねじ込むも、オフサイドとなった。 さらにスイスは後半43分、MFグラニト・ジャカの強烈なミドルシュートが枠内を襲うも、これはGKマヌエル・ノイアーがスーパーセーブ。この日がEURO通算単独最多18試合目の出場となったドイツの守護神が意地を見せた。 すると後半アディショナルタイム2分、ドラマが待っていた。ドイツは深い位置まで相手を押し込み、左サイドを突破したラウムがクロスボールを送ると、ニアサイドでフュルクルクが反応。強烈なヘディングシュートをゴール左隅に突き刺した。試合はそのままタイムアップ。途中出場FWの開幕戦に続く今大会2点目により、開催国ドイツが劇的な形でA組首位通過を決めた。