ヘミラボ、モジュラーブロックチェーン開発に20億円超の資金調達──バイナンスら主導
伝説的なビットコイン開発者のジェフ・ガージック(Jeff Garzik)氏が共同設立したチームであるヘミラボ(Hemi Labs)は、ビットコインとイーサリアムの両方の上に構築されたレイヤー2ブロックチェーンであるヘミネットワーク(Hemi Network)の開発とローンチのために1500万ドル(約21.5億円、1ドル=143円換算)の出資を受けたと、同社は現地時間9月18日に発表した。 投資ラウンドはバイナンスラボ(Binance Labs)、ブレイヤー・キャピタル(Breyer Capital)、ビッグブレインホールディングス(Big Brain Holdings)が主導したと明かされた。ブレイヤー・キャピタルは、フェイスブック(Facebook)、ステーブルコイン発行者のサークル(Circle)、スポティファイ(Spotify)に対して初期から出資していた。 ヘミは、ビットコインとイーサリアムのレイヤー 2 の両方の機能を備えた単一のブロックチェーンである。ビットコインのセキュリティ特性とイーサリアムの流動性とプログラム可能性を融合し、両方のネットワークの最高の特性を組み合わせているとされている。レイヤー 1 ネットワークは、ブロックチェーンのベースレイヤー、つまり基盤となるインフラだ。レイヤー 2 は、レイヤー 1 の上に構築された別のブロックチェーンであり、スケーリングと速度のボトルネックを軽減する。 「ビットコインまたはイーサリアムにレイヤー2を構築するという問題に関して、最も説得力のあるアプローチは『両方』と言うことだ」とガージック氏はメールにてコメントしている。「レイヤー2の分野でこれほど広く共感を呼ぶビジョンが実現できたことを、私たちは非常に誇りに思っている。」 今回のラウンドには、Crypto.com、Web3 Ventures、HyperChain Capital、Alchemy、SALT Fund、Kelly Investments、Sunflower Capital、DNA Fund、Gate Ventures、Quantstamp、TRGC、BTC INC、Artichoke Capital、Cypher Capital、SNZ Holding、C6E、IBG Capital、Protein Capital、MON Ventures、SV5、Impossible Finance、Jihan Wu、George Burke、Sonny Singhも参加した。 インセンティブが設計されたテストネットは現在稼働しており、同社は第4四半期にメインネットの立ち上げを目指している。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Hemi Labs Raises $15M to Launch Modular Blockchain in Round Led by Binance Labs
CoinDesk Japan 編集部