ゲリラ戦法が今年の正攻法?【川口和久のスクリューボール】
異次元の韋駄天
ロッテ・和田の足は衝撃的だった/写真=内田孝治
8月19日、福岡の放送局の仕事だったが、ロッテ─ソフトバンク戦(ZOZOマリン)の解説をした。パの首位攻防戦だが、俺は両者のチーム力は互角と思っていた。地力は選手層が厚く、キューバ勢のデスパイネ、グラシアルが帰ってきたソフトバンクだが、若い安田尚憲の四番抜てきなど、思い切った策を講じていたロッテには勢いがあった。何よりソフトバンクには昨年からロッテに対する苦手意識があるしね。 1回裏が衝撃だった。表にソフトバンクが今宮健太のホームランなどで2点を取り、きょうはソフトバンクのペースかなと思ったのだが、売り出し中の一番・和田康士朗が、四球の後、エンドランではあったが、中村奨吾のセンター前で一気にホームイン。いやあ、びっくりのスピードだった。四球、1ヒットで1点となると、まさに俺が現役時代のカープ野球だ。 和田という選手の速さは、なんだろう。いろいろ昔の選手を思い出したが、比較する対象が思いつかない。カープには高橋慶彦さんがいたが、またタイプが違う。 陸上競技選手だったそうだが、・・・
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週刊ベースボール