【ウインターカップ2024】京都精華学園に3連覇をもたらしたキャプテン林咲良「全員で勝ち取った日本一です」
「悔しさを晴らそうと全身全霊でやってきました」
林にとって堀内は京都精華学園中からの先輩だ。中学時代から堀内の影に隠れざるを得ない状況に「ポジションも一緒で、自分はなんで出れないんだろう、という気持ちが強かったです」という苦しさを抱えていた。 ただ、林には悔しさをモチベーションへ変える強さがあった。「この1年間、キャプテンになったことでプレッシャーはありましたが、自分がやるしかない、去年までの悔しさを晴らそうと全身全霊でやってきました。それが報われたと思います。こういう形で終われてすごくうれしいです」 京都精華学園中からの6年間を一緒に戦った橋本は、林の存在の大きさをこう語る。「1、2年生の時は、堀内さんもいてプレータイムも長かったわけではないです。それがキャプテンになって新チームのことを考えてくれて、咲良なりのポイントガードで私たちにシュートを打たせてくれたり、アシストやボール運びなどでもチームを救ってくれる。必要不可欠な存在でした」 名実ともに今年の京都精華学園の中心だった林は、最後の表彰式でも真ん中に立った。表彰式のステージに立つのは3度目だが、「見えた景色は全然、違いました」と笑う。「去年までは先輩が成し遂げてくれた気持ちが強かったです。今年はベンチメンバーを含めた全員で勝ち取った日本一です」 林は最後までチームを強調したが、チーム力をここまで高めた一因は林のリーダーシップにあり、司令塔としての安定したプレーも先輩に負けない素晴らしいものだった。
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