被災離島に悲願の橋開通、宮城 女川の出島、交流に期待
2011年3月の東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県女川町の離島・出島と本土を結ぶ「出島大橋」が19日開通し、記念式典が開かれた。震災では8メートルを超える津波で多くの住宅が全半壊した。その後人口減少が進み、島の住民にとって橋の開通は悲願だった。 式典は本土と出島の2会場を中継で結んで行われた。島民で、出島架橋促進期成同盟会の須田勘太郎会長は、災害時の避難や急病人搬送に活用できるとして「まさに島民の命を守る橋。やっとここまでたどり着き、感無量だ」と語った。 橋は全長364メートルのアーチ形で、総事業費約168億円。これまで本土とのアクセスは1日3便の定期船のみだった。