【モーニング娘。'23】譜久村聖卒業記念インタビュー前編 ハロプロの歴史を感じ、後輩から希望を感じながら駆け抜けた2023年の記憶
忙しい中で迎えたハロー!プロジェクト25周年ライブで得たこと
――かなり最近の話になってきましたが、ハロプロ25周年ライブについてのエピソードも是非教えてください。 譜久村 8月から9月にかけてすごく忙しい時期だったので、25周年ライブの準備も大変でした。17期が加入してパフォーマンスに合流し出したばかりのタイミンングでしたし、コラボ企画の撮影や新曲のMV撮影、夏のコンサート、リリースイベント……秋ツアーのリハーサルなどスケジュールが複雑かつぎっしり詰まっていたので、「ここではどの曲だっけ?」というぐらいメンバー全員混乱していましたね(笑)。でもなんとか力を合わせて乗り切ることができました。野中(美希)、横山(玲奈)、北川(莉央)というモーニング娘。を代表する、計画性のあるトップ3メンバーもこの時はかなり大変そうでしたね。そんな過酷な状況だったのに、新メンバーのはるさん(井上春華)とげったー(弓桁朱琴)は歌割りも多かったので、本当によく乗り切ってくれたな……と思います。25周年ライブを迎えるにあたり、正直「もっと時間をかけて練習したかったな」という気持ちもあったんですよ。でも前日にOGの先輩たちのリハーサルを見学させてもらったらあまりにキラキラと輝いていて、「時間がないとか言っている場合じゃないな」と改めて身が引き締まりました。 当日のライブで個人的に楽しかったのは、OGの先輩と共演した『リゾナント ブルー』です。今まで披露した『リゾナント ブルー』の中で一番楽しかったと言えるぐらい。なかなか笑顔になれるような楽曲ではないんですけど、道重(さゆみ)さんとアイコンタクトをする部分や、高橋愛さんと一緒のパートを歌わせていただく部分があったりして、新鮮なイメージをお届けできたんじゃないかと思います。『リゾナント ブルー』の次はOGの先輩たちだけがステージに残って『恋愛レボリューション21』をパフォーマンスする流れだったんですけど、あまりに楽しすぎて「ステージからはけたくない!」ってずっと思ってました(笑)。はけた後はステージの下から見ていたんですけど、先輩たちがとにかくカッコよかったです。皆さん普段は個々で活動されているのに、どうして1日でこんなに一体感が出せるんだろうってずっと感動していました。どの先輩を見ても「これが本物のモーニング娘。だ~!」という感じで、本当に皆さんキラキラ輝いていて、ずっと憧れの存在です。終わった後には中澤裕子さんが「お疲れ様~」と温かく迎えてくださったのですが、それがあまりにも昔TVなどで見て憧れていた光景すぎてちょっと泣きそうになりましたね。中澤さんが「5年後にまた……」という話をしていたので、これからはそれを心の支えにして楽しみに生きていこう、とも思いました。 それから2日間を通して、OGの(佐藤)優樹ちゃんがずっとモーニング娘。'23の楽屋にいたこともおもしろかったです。現役の時は一人ですぐ離れて、別の楽屋に行っちゃうようなことが多かったのに、今度は逆にOGの楽屋にいない人になっているという(笑)。楽屋エリアはとにかくずっとにぎやかで、私が石川梨華さんと写真を撮っていたらどんどん人が増えていって、気づいたらすごい狭い通路に何十人も集まってしまって広角レンズで撮影するみたいなことになったのも楽しかったです。 ――過酷な状況で当日を迎えた新メンバーはどうでしたか? 譜久村 はるさんもげったーもステージに立つとパッと輝くタイプの頼もしい子たちだな、と思いました。もちろん少し間違えちゃったりとかそういうのはありますけど、まだ新人ですしそれは当然のことで。でもそこでうろたえることなく、堂々とパフォーマンスするぞ、という意気込みが感じられてすごく感動しました。 今回、練習に入る前にきちんと時間を作って、二人と話をしました。先輩メンバーとして、ライブする時の心得だったり、いくら新人であったとしてもプロとしてステージに立っているんだよ、みたいな話だったり。この状況で、新人に対して心苦しい気持ちもあるんですけど、やっぱりそこはちゃんと伝えないといけないことなので。 そして17期が入ってきて、らいりー(櫻井梨央)がグッと先輩になりましたね。振り付けを一緒にやってあげてたり、ちゃんとお手本としての姿を見せてあげていたり。後輩から見られているという意識を持っていることがすごく感じられて、偉いなと思います。らいりーってきっと、どちらかと言えば後輩でいるよりも、先輩になったほうが自分らしくいられるタイプの子なんじゃないかと私は思うんですよ。だからまだらいりーも加入してから一年ぐらいしか経っていないんですけど、早いタイミングで先輩になったことはすごくよかったんじゃないかと思いますね。 ――その他に25周年ライブで印象に残っていることはありますか? 譜久村 太陽とシスコムーンさんと一緒にパフォーマンスしていた(竹内)朱莉ちゃんがカッコよすぎて感動しました。何よりも歌が素敵で、「戻ってきてくれてありがとう」っていう気持ちになりましたね。つばきファクトリーのステージで、卒業したばかりの浅倉樹々ちゃんと同じくOGの小片リサちゃんが登場したところもすごかったですし、井上玲音ちゃんがJuice=Juiceのメンバーと、こぶしファクトリーの『念には念(念入り Ver.)』を歌った時もめちゃくちゃテンションがあがりました。 まだ語りきれないのですが、25周年のライブを通じて自分の原点であるハロプロが大好きな気持ちを再確認しましたし、これからの未来を背負っていく頼もしい後輩たちの姿に希望を感じて、本当にいい時間を過ごすことができました。
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