ダイタク、M-1決勝は自然体で臨む「トップバッターでもOK」 最終決戦は「2本目のネタを雰囲気で変えるというのはある」
双子のお笑いコンビ「ダイタク」の吉本大(39)と吉本拓(39)が18日、東京都内で単独ライブ「ダイタクの伝家の宝刀」(2025年2月20日、東京・有楽町のよみうりホール)の合同取材会に登場。ライブについてPRすると同時に、22日に行われるM-1グランプリ決勝に臨む心境を明かした。 ダイタクは今月5日に行われたM-1準決勝に臨み、出場ラストイヤーで初めて決勝進出を決めた。ライブ開催が決まった経緯について大は「M-1の決勝に初めて行かせてもらうことになってマネジャーから『よみうりホールを押さえました』と連絡が来た」と明かした。まだ内容の詳細は決まっていないようだが、大は「これだけ大きな劇場でやるのは初めて すごく楽しいライブになると想定している。僕ららしいライブにしようかな」と話した。 M-1決勝進出を決めた準決勝でも磨き上げた至極のネタを披露し、会場の爆笑を誘った。昨年まで5回準決勝で敗退してきただけに、今年はさぞかし手応えがあったのではと思われたが、大は「手応えは21年の方が感じていた。今回の準決勝の空気感が例年と違っていた。みんなウケているけどと首をかしげて帰ってくるコンビが多かった。袖で聞いたり周りの雰囲気を聞いたり、あいつらすごいハネていて、そいつらに聞いたら『みんなウケていますよ。僕らが特段抜けてないですよ』というコンビが多くかった。僕らも終わった後にまあウケたけど、例年これくらいウケているしなという感覚。それでも見ている人がLINEで『絶対いったよ』と連絡をくれたが、本当かなと。現場で見ていた後輩も『絶対いったと思います』と言ってくれたが本当かなと。それで何回も落ちているしなとかというのが強くて、でもみんながいったと言うなら期待して待ってようかなという感じだった」。 決勝進出が分かったときに実感があったのかと聞くと、大は「(合格発表を9組中)7番目に言われた、僕らはずっと9組に呼ばれないという経験をしているので5組目くらいでほぼあきらめる。今年もダメなのかなと思っていたら7組目で呼ばれてホッとした。あぶねーみたいな」、拓も「手術が成功したみたい」と喜んだ。 周囲のから祝福も相次ぎ、大は「みんな心配していたんだなと。決勝に行って『おめでとう』というのと『良かったね』という言葉が多かった。『ダイタクは決勝に行けたら今後のためになるんだけどな。でもあいつらだったら決勝に行かなくても何とかなるか、メシを食っていけるか』という空気感を劇場や先輩も持っていて『でもいけるに越したことはないよな』というのがあったので、僕らがいった時に『おまえら本当に良かったな』と言ってくれる。みんなも心配していたんだなと」と感謝。気持ちにも余裕ができたようで、拓は「(劇場で)すべっても、いやいやファイナリストだから(笑)。ただすべるのと意味合いが違う」と笑わせた。 決勝について聞かれると、拓は「そんなに実感はない。やるネタは何となく決まっている。例年、敗者復活戦に出ていたが、その時とそんなに変わらない」と言い、大も「当日現場に入ったら実感がわくのかな。今は緊張はない」と自然体で臨めそうだ。 決勝進出を決めると周りからの反応もあったようで、拓は「壮行会が控えまくっている。きのうも囲碁将棋の根建さんからめったに誘われないが、わざわざLINEで連絡が来た」とし、前日も「結局(午前)1時すぎまで飲んでいた」と苦笑い。 15日にM-1の審査員が発表され、「ダウンタウン」の松本人志(61)が9年ぶりに外れ、初となる「アンタッチャブル」の柴田英嗣(49)、「かまいたち」の山内健司(43)、「オードリー」の若林正恭(46)ら9人が務めることになった。大は「松本さんがいないのは久しぶりなので、どんな形で影響するのかな」、拓は「ほとんどの方が現役でバリバリでやられているので、松本さんがいなくて寂しいというのはあるが、現役でやられている方にどう評価されるのか」とこれまでとは変わってくる可能性を示唆した。 ネタ披露の順番について一般的にトップは不利と言われるが、拓は「トップバッターでもOK」と自信を見せる。大も「うまくいこうがいくまいが、どうせラストイヤーで(今後)出ることもないので安心感の方が強い。M|1グランプリは精神を擦り減らすだけなので、出ないに越したことはない(笑)」とジョーク交じりに語る。 本番でのネタも考えているようで、ファーストラウンドのネタは決定。上位3組で争う最終決戦に進んだ場合の戦略も少し明かした。大は「もし変えるとしたら、2本目のネタを雰囲気で変えるというのはある。1本目を変えたり、ネタを途中で変えるのは多分ない。ネタを3本くらい用意しているので、2本目を雰囲気や順番でどれをやろうかなというのは当日その場で決める」と話した。
中日スポーツ