剣道の町、少子化で大会継続断念 いつかまた…内子・小田地域、最後に400人熱戦で有終(愛媛)
剣道が盛んな内子町小田地域で30年以上にわたり続いてきた小中学生の剣道大会が今月、少子化を背景に幕を閉じた。最後の大会には約400人が集まり、有終の美を飾ろうとそれぞれが鍛錬した成果を発揮した。 「小田少年剣道錬成大会」は地元の小田剣道会が主催。1989年に初代会長の久保長蔵さんを追悼する大会を開いたのを機に、翌90年に第1回の錬成大会を実施した。県内の小中学生が集まり、参加者は年々増加。多い時は800人ほどが集う大規模な大会となった。 大会を終える決断に至った最大の要因は、地域の少子化と剣道人口の減少だ。今年9月時点で小田小学校は全校で30人、小田中学校は24人。剣道会の大竹浩一会長(60)によると、そのうち剣道をしているのは合わせて10人に満たないという。
愛媛新聞社