推定4.5億円の「ルビーの靴」も出品!? ヘリテージ・オークションズが日本に本格参入する理由とは
この靴をめぐっては2005年に大きな事件が起きている。というのも「ジュディ・ガーランド博物館」に展示中、なんと盗難が発生したのだ。100万USドルの賞金がかけられ、FBIが捜査に協力したものの、13年間も見つからなかったという。その後、2018年に発見されると、2024年2月に所有者のマイケル・ショー氏に返還された。
今回の発表会には、そのマイケル氏も特別ゲストとして招かれた。マイケル氏は12月7日に開催されるオークションに「ルビーの靴」を出品する意向を示しており、想定落札価格は約4.5億円と見込まれている。
マイケル氏は、出品の背景について次のように説明する。 「ずっと大事にしてきた『ルビーの靴』が盗難に遭い、当時、とても悲しい気持ちでした。だからFBIが発見してくれたときは、本当にうれしかった。いまこうして手元に戻りましたが、この靴をこの先、どうしたら良いものか―――。思案していたときにヘリテージ・オークションズと話す機会があり、次の世代に引き継ぐのが最善の策だと考えました」(マイケル氏)
「ルビーの靴」がオークションに登場する前に、世界中の都市で展示することも決まった。日本では10月28日から11月3日まで、東京・銀座三越の本館1階にて「ヘリテージ・オークションズ『ルビーの靴』展」を開催する。入場は無料。会場では「ルビーの靴」のほか、映画『オズの魔法使』の中で“西の悪い魔女”が身に着けた「魔女の帽子」も展示される。
■ 近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。
近藤謙太郎