中国・蘇州の日本人親子ら死傷事件の初公判、犯行動機明らかになるか注目…在上海日本総領事ら傍聴
【上海＝田村美穂】中国江蘇省蘇州市で昨年６月下旬、日本人親子らが刃物を持った中国人の男に襲われて死傷した事件で、殺人と殺人未遂罪に問われた５０歳代の男の初公判が９日、蘇州市の中級人民法院（地裁）で開かれた。在上海日本総領事館が明らかにした。
同館の岡田勝総領事らが９日、傍聴した。事件を巡り日本側は中国当局に対し、繰り返し事件の原因究明を求めてきた。男は無職で社会に不満を抱いていたとされるが、中国側から事件の具体的な背景は公表されていない。公判で犯行の動機が明らかになるかどうかが注目されている。
事件は昨年６月２４日夕、蘇州市の日本人が多く住む地域で発生した。日本人学校のスクールバスの到着を待っていた男児と母親が刃物を持った男に襲われて負傷し、男を制止しようとした中国人女性（当時５４歳）が死亡した。
