都議会主要会派幹部に聞く③ 公明党・東村邦浩幹事長「都政は保守中道か革新か」 東京都知事選
――小池都政の評価は 「都議会公明党が提案したさまざまな政策の多くを決断してくれた。子育て支援や医療分野、災害対策は大きく評価している。デジタル化は都民がまだ実感できていない面はあるが、この分野に踏み込んだ点は素晴らしい。振り返ると、故石原慎太郎元知事は進めてくれた部分はあるが、政治とカネの問題で辞めた舛添要一前知事や猪瀬直樹元知事の時はほとんど何も前に進まなかった。そういう意味では小池知事で都政は大きく前進した」 【写真】SNSで拡散されている動画。女性がほぼ裸のポスターを掲示場で貼り付けている ――知事選の争点は 「小池都政を継続するかリセットするかだ。都庁のプロジェクションマッピング事業は、観光振興の観点からは素晴らしい発想。観光資源がないといわれる東京の新たな目玉になってくれるのではないか。今のところ結構、観光客は来ている。神宮外苑の再開発は、いかにも都が事業を進めているように見えるが、都は主体者ではなく許認可する立場だ。白紙に戻すのは難しい。(保全される)4列のイチョウ並木は大事だから、どうすれば枯れないで残せるか、事業者側が設計変更して提案すべきだ。都はその点について助言していかなければならない」 ――選挙戦で政治とカネで逆風の自民党の影響は 「小池知事は党派色を消そうとしているが、前参院議員の蓮舫氏は小池知事が自民とべったりであることを持ち込みたがっている。自民は存在感を見せたいという思惑もある。そこがひっかかると厳しい戦いになる。小池知事の1期目は築地市場の移転問題などでぎくしゃくしたが、2期目は是々非々でいい関係だった。蓮舫氏は共産が入って機関紙でも大きく取り上げられている。革新都政にするのか、保守中道都政でいくのかが問われている」