物議醸す次期米閣僚候補、上院の支持獲得へ奔走 承認なお不透明
Patricia Zengerle [ワシントン 9日 ロイター] - トランプ次期米大統領が指名した閣僚候補の中で最も物議を醸しているピート・ヘグセス氏とトゥルシ・ギャバード氏が9日、支持を求めて上院議員と会談した。ただ、指名承認に必要な共和党のほぼ全会一致の支持を得られるかどうかは不透明だ。 国防長官候補に指名された元FOXニュース司会者で退役軍人のヘグセス氏は、ジョニ・アーンスト上院議員と2回目の会談を行った。 アーンスト氏は戦闘経験者で性的暴行の被害者でもあり、ヘグセス氏の指名承認の鍵を握るとみられている。 アーンスト氏は会談後の声明で、ヘグセス氏が国防総省の監査を完了させ、軍の性的暴行問題に対処する職員を選出することを約束したと述べ、支持に前向きとみられる姿勢を示した。 ヘグセス氏を巡っては性的暴行疑惑のほか、業務中の飲酒などの不品行疑惑が浮上している。 国家情報長官に指名された元民主党下院議員のトゥルシ・ギャバード氏は、2017年にシリアでアサド大統領と会っていたことなどが問題視されている。 同氏は情報収集活動の経験もほとんどなく、過去にトランプ氏に批判的だった。 マイク・ラウンズ上院議員はギャバード氏との会談後、同氏には「前進する道」があると思うと語った。 「情報コミュニティーに関する彼女の知識や、世間に出回っている情報について質問する機会となる。トランプ氏に関する過去の発言についても質問されるだろう」と述べた。