退職までに、やはり「2000万円」貯めていないとまずいですか? 60代の平均貯蓄額はどのくらいでしょうか?
老後の資金計画を立てる際に考慮すべきポイント
老後資金の見積もりは単に数字を算出することだけではなく、将来に対する安心感を得るための重要なプロセスになります。老後の資金計画を立てる際には、以下のポイントを考慮することが重要です。 ■生活費の見積もり 基本生活費として食費や光熱費、通信費などの日常生活に必要な基本的な支出を考えます。老後は健康状態が変化しやすいため、定期的な健康診断や処方薬、介護サービスなどの医療費用が増加する可能性があります。 また、レジャー費用も必要になるケースが多くあります。旅行や趣味、社交活動など、充実した老後生活を送るためのレジャー費用を考慮に入れましょう。さらに、予期せぬ出費に備えて、緊急用の予算も設定しておくべきです。 ■予想される収入 公的年金の受給資格や受給開始年齢、予想される月額収入を正確に把握します。将来の年金受給額は変動する可能性があるため、定期的に情報を確認しましょう。企業年金や個人年金から得られる収入も、計算に入れます。 ■不足分 生活費と予想される収入の差を詳細に分析して、老後資金の不足分を明確にします。この差額が、追加で必要とされる老後資金の額となります。 ■必要な貯蓄額の詳細化 不足分をカバーするために必要な貯蓄額を算出する際には、投資リターンやインフレ率を考慮に入れます。安全な投資戦略を立てて、老後資金の増加を図りましょう。不足分を補てんするために具体的な目標貯蓄額を設定し、それに向けた貯蓄や投資計画を立てます。
老後資金2000万円はあくまで目安、老後の生活費は個々の状況によって異なる
老後資金といえば、「2000万円貯めないと……」というフレーズが有名ですが、これはあくまで目安です。老後の生活費は個々の状況によって異なり、年金の受給額や住居費、健康管理などを考慮する必要があります。 また、退職金や投資なども資産形成の一環として検討できるでしょう。老後の資金計画は個別のライフプランに合わせて立てることが重要です。老後の資金不足を防ぐために、先取り貯金や投資や生活費の見直しを早めに検討しましょう。 出典 金融庁 金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)議事次第 金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部