【プレビュー】再起の勝点3をつかむのは。真っ赤に染まる埼スタに浦和が王者・神戸を迎え撃つ| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは5月31日と6月1日と2日に第17節が開催。埼玉スタジアムでは浦和レッズとヴィッセル神戸が対戦する。
その差は5ポイント。勝点24で6位の浦和レッズが、勝点29で3位のヴィッセル神戸を埼玉スタジアムで迎え撃つ。首位・町田ゼルビア、2位・鹿島アントラーズを追いかけるためには勝点3が欲しい両者が激突する。 ホームの浦和は、3連勝を含む4戦負けなしとチーム状態が上向きの中で前節は町田と対戦した。勝てば差を縮めることができた一戦であったが、試合終了間際にPKを献上してしまうと、それが決勝点となり敗戦。痛恨の一敗となってしまった。 その流れを考えても、またしてもホームに上位チームを迎える今節は勝利が絶対になる。ここで連敗するようでは、今後の上位進出に黄色信号が灯ると言っていいだろう。昨季の王者に対して臆せずにぶつかりたい。 その中、ようやく調子を上げてきたのは伊藤敦樹だ。シーズン序盤は新システムを採用するチームにおいて、特徴が埋もれ、躍動感を失ってしまっているように映ったが、第12節・横浜F・マリノス戦で今季初ゴールを含め2ゴールを決めて勝利に貢献すると、それ以降は本来の輝きを取り戻し、力強い足取りでピッチを奔走。前節・町田戦も一時は同点に追い付くゴールを決めるなど、状態は悪くない。豪華な顔ぶれが並ぶ神戸の中盤に対して、背番号3がどれだけ熱く激しくファイトし、ゲームの主導権を握れるかが勝敗を分けるポイントになる。 この試合のチケットの売り上げは好調で、5万人を越える可能性もある。真っ赤に染まる埼スタで浦和が負けていい理由はない。 アウェイの神戸は、5月に入り4連勝と順調に勝点を重ねていたかと思いきや、前々節・鹿島戦、前節・東京ヴェルディ戦を0-1で落とした。2シーズンぶりの連敗となり、順位も3位に後退。鹿島に交わされ2位を譲り、首位の町田とは6ポイントの差となってしまった。 完全アウェイに乗り込んでのゲームとなる今節であるが、3連敗は絶対に許されない。もう一度、自分たちが築き上げてきたスタイルの原点に立ち戻り足元を見つめ直したい。昨季の後半から中盤の定位置をつかみ、今季もレギュラーとして稼働する扇原貴宏はキーマンの一人。中盤の攻防を制し、背番号6の左足からいかに正確なキックを繰り出せるかが、攻撃のリズムを作り出せるかのカギとなる。 リーグ連覇へ、まだ前半戦とはいえ、これ以上首位と離されるのは避けたいところ。敵地でこそ、王者の強さを見せ付ける。