中国の習主席、イノベーション強化促す-先行する欧米に対抗へ
(ブルームバーグ): 中国の習近平国家主席は24日、一部の主要テクノロジーが他の国々に支配されているとして、イノベーション(技術革新)を強化するよう呼びかけた。半導体を巡る米国との対立激化を浮き彫りにする発言だ。
習主席は科学技術に関する大会で演説し、中国は科学分野において「大きな進歩を遂げた」ものの、「独自のイノベーション能力はまだ相対的に弱く、一部の重要な中核技術は他の国々に支配されており、科学技術のトップクラスの人材も不足している」と指摘。「集積回路(IC)や産業用工作機械、基本ソフト(OS)、先端素材などの分野におけるボトルネックと制約」にも言及した。
米財務省は先週、提案している新ルールについて、「米国に国家安全保障上のリスクをもたらす次世代の軍事、諜報(ちょうほう)、監視、サイバー対応能力」に必要不可欠なテクノロジーへの対外投資を制限するものだと説明した。
中国商務省は24日、米国に対し、公正な競争を尊重し、投資規制案を撤回するよう要請。その上で、中国政府には対抗措置を講じる権利があるとした。
習主席は演説の中で、中国は「2035年までに科学技術に強い国になる」目標を堅持すると表明。その目標が「経済力、国防力、総合的な国力の飛躍的な向上を支える」だろうと述べた。
関連記事
原題:Xi Urges China to Combat Rivals’ Tech Dominance Amid Chip Battle(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News