鈴木哲夫氏 トランプ氏との会談でアピールすべき石破首相の持ち味「こういう関係で行くのがベスト」
ジャーナリスト鈴木哲夫氏が15日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、調整中の石破茂首相(67)とドナルド・トランプ米次期大統領との会合について私見を語った。 【写真】2017年、トランプ米大統領(右)と会談し握手する安倍首相 石破氏は15日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議出席のためペルーに到着。ブラジルではG20の会議に出席し、21日に帰国する。外遊期間中には、バイデン米大統領との日米首脳会談が予定されており、トランプ氏との会談も調整されている。 石破氏はトランプ氏と面識がなく、しばしば比較対象にされるのが、ゴルフなどでトランプ氏と親交を深めた安倍晋三元首相。しかし、鈴木氏が安倍氏の元ブレーンに聞いた話では、「もちろん対等にはやっていたんだけど、トランプ氏が“安倍さん、安倍さん”ってやっていたかというと、裏では結構めちゃくちゃなことを言ってきていたんですって」と、かなりやり込められることもあったという。そんな中「安倍さんは対等というより、一生懸命いろんな手でストップかけてきた。“それは先送りにしたい”と」と、何とか水際でむちゃぶりを止めていたのが、安倍氏とトランプ氏の外交上の関係だったと指摘した。 不動産王として成り上がったトランプ氏について、鈴木氏は「トランプ自体はご存じのように商売人だから、“これをバーンと買ってくれるから、これをやっていいぞ”とか、そうやってくるんですよ」と解説。一方の石破氏については、「石破さんにはその外交力が果たしてあるのか、未知数じゃないですか?外務大臣もやったことはない」と説明した。 そんな中で、石破氏の長所について「防衛なんですよ」と指摘した。「トランプさんには、防衛の力とか知識を含めて、あんまり強くない。だから、権威主義のトランプに対抗するには、一緒にゴルフに行って、“いやあ、トランプさん”ってやるよりは、石破さんの得意の防衛、これを徹底的にやる。こういう関係で行くのがベストではないか」と見解を口に。「それを石破さん、やり切れるかということですね」と見通しを語った。 MCのフリーアナウンサー石井亮次は「“このジャンルなら茂に聞こう”みたいになれば、いい関係じゃないかと」とまとめていた。