「カネの流れが止まらない…」コロナ禍でも「中国資本家」がニセコで荒稼ぎを続ける「3つの理由」
カネの流れは止められない
つまりニセコは、他の国内リゾートとは違い、「海外観光客」ではなく、「海外富裕層の投資家」を強く惹きつけてきたため、コロナ禍下でインバウンド需要がゼロになっても、活気を失っていないのだ。 ニセコに不動産をすでに所有する富裕層の多くは、経済的に耐久力があり、長期・安定保有が目的であるため、売り急ぐということがない。 こうしてニセコでは、パウダースノーのおかげで、国内外の富裕層顧客がスキーヤー・スノーボーダーとして集まり、楽しむことで、良質なホテルコンドミニアムなどが供給され、ブランド化が進み、資産価値の上昇により更なる開発投資が行われるという、投資が投資を呼ぶ好循環が続いている。 コロナ禍は、ヒトの流れを止めることができても、カネの流れを止めることはできない。新しく「消費より投資が牽引する経済社会」が到来しているのだ。 『バブルに乗り遅れるな! 「圧倒的利益」と「驚愕の地価上昇率」を生み出す「ニセコの秘訣」とは? 』へ続く
高橋 克英(金融アナリスト)