若手ホープ2人が初の『全米女子OP』切符獲得 櫻井心那「楽しんでやりたい」
<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 事前情報◇3日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535ヤード・パー72> 鮮やかオレンジウェアで調整する原英莉花【写真】 昨季は10代で年間4勝を挙げ大ブレークを果たした櫻井心那。今季に入って第2戦と第3戦は予選落ちを喫するも、直近2戦ではともに10位タイに入った。「だいぶアイアンショットが良くなってきて、いい感触が戻ってきた。ドライバーも予選落ちをしていた頃よりもミートできているし、距離も出てきている」と徐々に調子を取り戻してきている。 1日発表の世界ランキングでは61位に入り、同ランキング上位75位までの資格で海外メジャー第2戦「全米女子オープン」(5月30日開幕、米ペンシルベニア州ランカスターCC)の出場権を獲得。初めて大舞台への切符をつかんだ。 将来米ツアー参戦を目指す20歳にとっては、経験を積む貴重な機会だ。「スポットで海外でやるっていうのは難しいことだとは思いますし、(結果を出すには)運とかも必要だと思う。楽しんでやりたいです」。 昨年8月には、急きょ出場権が降りてきた「AIG女子オープン」(全英)で初めてメジャーの舞台に立った。「日本みたいなコースだったので、あんまり緊張はしなかった。でも、周りがすごい選手だったのでとても気分が上がりました」。結果は4日間を戦い抜いてトータル5オーバーの50位タイだったが、またとない経験となった。 櫻井の憧れの選手は、米ツアー通算6勝を誇るキム・ヒョージュ(韓国)。全英の時には練習ラウンドをともにした。「やっぱりスイングがすごい奇麗だなと思うし、どこからでもパーを拾っていく姿がかっこいいです」。またラウンドをともにすることを心待ちにしている。 さらに、昨年ルーキーで2勝を挙げた神谷そらは世界ランキング75位に入り、海外メジャー初出場の権利を手にした。「(出場権獲得を)目標にはしていた」。20歳の飛ばし屋が檜舞台を踏む。 「今は目の前の試合に集中したい。まずは予選通過をできるように頑張りたいです」。地に足をつけて今週の戦いに挑む。(文・神吉孝昌)