サトイモと間違い有毒の『スイセンの球根』をみそ汁に… 60代男性が食中毒 おう吐や下痢の症状訴えるも快方に向かう 新潟・上越市
新潟県上越市の60代男性がサトイモと間違えて、有毒の『スイセンの球根』を食べ、おう吐や下痢などの症状を訴えて医療機関に入院したことがわかりました。新潟県はスイセンが原因の食中毒と断定し、間違って食べないよう注意を呼び掛けています。 【画像】男性宅に残っていた『スイセンの球根』(新潟県提供) 上越保健所によりますと、11月17日午前6時半ごろ、上越市内の60代男性がみそ汁を食べたところ、吐き気やおう吐、下痢などの症状が出たことから、医療機関を受診し、その後入院したということです。 翌18日に医療機関から上越保健所に連絡があり、保健所が男性が病院に持ってきていた植物を確認し、有毒植物のスイセンの鱗茎(球根)だと分かったということです。また男性の症状や医師からの届け出も合わせて、保健所はスイセンによる食中毒と断定しました。 男性は19日午後2時現在も入院しているということですが、快方に向かっています。 保健所によりますと、男性は知人からスイセンの球根を観賞用としてもらったと話していて、サトイモと間違ってみそ汁にしてしまい、食べてしまったということです。 保健所によりますと、スイセンは園芸用として色や形の異なる多くの種類があり、多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い植物です。 一方で、葉の部分はニラと間違えて食べてしまうことも多いほか、球根(鱗茎)はタマネギと間違えて食べた例が報告されているということです。 保健所は植物の球根は野菜と形が似ているものがあるので、保管するときは野菜と別にして、調理前に確認してほしいとしています。 また、キノコによる食中毒も発生していることから、種類が判定できない植物については「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」よう呼び掛けています。
新潟放送