チップインありイーグルあり 西郷真央がルーキー優勝一番乗りへ「自分に集中」
◇米国女子◇ビュイックLPGA上海 3日目(12日)◇上海旗忠GC(中国)◇6672yd(パー72) 【画像】川崎春花が自身のパッティングをセルフ解説 今季米ツアー本格参戦をスタートして出場23試合目、西郷真央に最大のチャンスが訪れた。1打差2位からボギーなしの1イーグル5バーディ「65」で回り、通算18アンダー単独首位に浮上した。 セカンドを絡めた前半3番でバーディ先行。4番(パー5)はティショットのミスからパーオンを逃したが、ラフからウェッジのフェースを目いっぱい開いて上げた4打目が絶妙だった。グリーンエッジをちょうど越えたエリアにキャリーしたボールは下り傾斜を走り、そのままカップに消えるチップインバーディ。力強く右こぶしを突き上げた。 中継局WOWOWのインタビューで「きょうは(ピンが)傾斜に切られていたり、グリーンのコンディションもなかなか難しかった。(グリーン上で)なるべく自分にストレスを与えないように、気持ちを切り替えてプレーできていた」と話したように、折り返しの9番(パー5)で絶好機を逃す場面もあったが、安定したショットでチャンスメークし続けた。 フェアウェイキープ失敗はわずか1ホール、パーオンできなかったのも2ホールだけ。12番からの4ホールで3バーディと加速すると、2オンに成功した17番(パー5)は左上から長い距離を流し込むイーグルを決めた。「前半にもったいないパットを外しましたけど、それでも流れを止めずに後半いいプレーができた。順位がどうこうというよりは、納得いくショットやパットでスコアを伸ばせたのは良かった」 首位争いを演じるリーダーボードを気にするよりも、自らのプレーにフォーカスするスタイルを貫いて納得のスコアメーク。地元中国の世界ランキング4位イン・ルオニンを1打リードして米ツアー初の最終日最終組を回る。「特にやるべきことは変わらないと思うので、自分のプレーに集中して明日も頑張りたい」。新人賞レースでトップを走る23歳が、今季米ツアーのルーキー優勝一番乗りを狙う。