《2024ハロウィーン》「規制しても結局こうなんだ」渋谷では人が密集、歌舞伎町では殴り合いの大喧嘩…規制が強化されたはずの都心部ハロウィーンで起きていた“恐ろしい現実”
カメラマンに囲まれる女性
「規制しても結局こうなんだという感じはありますよね。場所を移動しようとしても、撮影してくる人がたくさん集まってきちゃって、身動きとれなくなっちゃったりして。なのにセキュリティはウチらに『その場を移動しろ』って言うんです。ウチらより周りの人を注意してほしかった(笑)。 結局、一人ひとりの意識の問題なんだと思うんですよね。お酒の制限もそうだし、まずは自制心を持つことが大事なんじゃないですかね」 こうした状況を、さらに若い人々はどう考えているのか。密集地帯から少し離れた場所で彼女と待ち合わせ中だという青年に聞く。 「いま20歳の大学生で、今日は都内から来ました。友達も誘ったんですけど『いや、いいわ』って言われちゃって(笑)。彼女と二人で渋ハロを楽しむ予定です。 ハチ公前だったりセンター街は、ふつうに歩いていたとしても『止まらないでください!』っていうセキュリティの声がすごいですよね。でも、それも仕方ないと思っています。 とにかく、事故が起こったらダメ。ジョーカーのコスプレをしてはいますが、『何も起きないといいな』と」 なお、規制区域を少し外れた場所に店舗を構える飲食店従業員は「今日は、いや、今日だけじゃないですけど、あからさまにコスプレしているような人は店に入れていません。お店で酔っ払われるのがそもそも嫌ですし、今日の方々のテンションはその何倍も厄介そうじゃないですか」と、笑いながら語る。 一方、話を聞いた店の斜向かいにある飲食店では、店前の看板に「コスプレ着用のお客様ドリンク500円」との記載が。渋谷という街の懐の深さ、おおらかさのようなものが現れているように感じられた。
「人間としていかがなものか」
昨年は渋谷区が強い規制を設けると発表したなか、その他の区は大きな制限を設けておらず、賑やかなハロウィーンを楽しみたい一部の人が新宿へと流れ、騒ぎとなった。 そうした事態に対し、吉住健一新宿区長は10月7日、日本外国特派員協会での記者会見において「勝手に集まって騒ぎ、街を汚して帰っていく。人間としていかがなものかというイベントになっている」「ただ来て勝手に騒いで、勝手に散らかして帰っていく。非常に異質な現象ですので、そういったことは厳に控えてほしい。ハロウィンにあたって、わざわざ新宿に来なくても結構ですと正直思っている」と強烈な苦言を発信。歌舞伎町1丁目と新宿3丁目の一部に路上飲酒の制限を実施するほか、酒などの販売自粛要請を行うと発表していた。 そして、2023年に騒ぎの中心になっていたシネシティ広場を今年は閉鎖した……が、ハロウィーンを楽しもうとする歌舞伎町の人々はただ単に周囲の道路に押し出されるかっこうで思い思いに楽しんでいる様子だった。 仕事中にもかかわらず取材に応対してくれたピエロ姿の男性は「このあたりの店で働いているんですけど、今日はとにかく治安が悪いですね」とこぼす。
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