元祖・神スタイルのグラビアアイドル・菜乃花が語る「グラビアアイドル引退」の決意とグラビアへの想い
ーー表情もそうですが、全身からグラビアアイドルとしての自信が満ち溢れている感じがします。さて、2017年は広島カープが試合に勝ったらグラビアを披露する「勝利のグラビア」をSNSで披露し、大きな反響を呼びました。 菜乃花 それこそ、あれは週プレさんで着た衣装のオフショットがきっかけなんです。葉月ゆめちゃんとの撮影の際に赤い紐がたくさん付いたとても奇抜な衣装を着たんです。赤ということで、そのオフショットをカープが勝った日に「わーい!」ってSNSにお祝いのコメントと共にアップしたら思いのほか好評で。事務所でもマネージャーに褒めてもらって、あれ続けなよーなんて言ってもらって、それからカープの勝った日にグラビア写真をあげるようになりました。 なるべく赤が入ったのを意識しつつ色々と工夫してました。ちょうど「カープ女子」が話題になった時期で、その企画を始めたその年に優勝して話題にしてもらえたので、野球ファンの方に認知していただけて嬉しかったです。ーーそうだったんですね。それにしてもきっかけが週プレだったとは。菜乃花 正直、先にカープのお仕事をさせて頂いてしまって、最初の頃は野球について詳しくなかったんです。毎試合チェックして勉強したり、実際に試合に足を運んでいるうち、本当にファンに。そのうちカープについて取材を受けるなど仕事にもつながっていきました。 ーーそうしてグラビアアイドルとして活躍する中、2019年には事務所を辞めて、フリーランスとして活動するようになりました。 菜乃花 辞めたのはちょうど30歳の時です。当時、自分にできること、できないことがだいぶわかってきたんです。グラビアはいいけど、タレント業は難しいみたいな。無理に仕事を広げず、できることを丁寧にやっていきたいなと思って決めました。事務所の社長には「自分の力で、自分の人生を歩ませてください」と言って、円満に送り出していただきましたね。 ーーフリーになってからは、さまざまなカメラマンと作品撮りをして写真展を開催したり、あるいはサウナ女子の先駆けとしてメディアに度々登場したり。雑誌、DVDといった活動にとどまらず、自由さが増した印象です。 菜乃花 自分で仕事をとって、ひとりで現場へ行って、お金も管理する。正直、孤独だし不安もありますけど、やれないことはないし、充実しています。私の後、フリーランスでやるグラビアアイドルが増えました。やっぱりみんな同じようなことを考えていたのかな。たまたまなのかもしれないけど、フリーになったのはいいタイミングだったのかもしれません。 ーーちなみに菜乃花さんはグラビアの何が楽しいですか? 菜乃花 当たり前だけど、みんなで一緒に作品を作ることにつきますね。メイクも衣装も撮影もプロの方々が集まって、それぞれがプロの仕事をする。出来上がりはいつもワクワクしますね。 ーー昨年はラスト写真集『しずく』を発売。「ラスト」とついていますが、菜乃花さんのグラビアは見納めってこと? 菜乃花 グラビアアイドルとしての菜乃花はひとまず終わりです。 ーーそうなんですね。 菜乃花 グラビアアイドルは自分を実物以上に可愛く、セクシーに見せようとすることが仕事。30代半ばを迎え、だんだんそういう気持ちになれなくなってきたんです。それこそ、SNSで"キャピ"みたいな笑顔をつくるなんてことできませんし(笑)。だったら潔くグラビアアイドルをやめようと。写真集では露出も含めて、自分ができることのすべてを出し切りましたし、すごくすっきりしています。 ーー今後は? 菜乃花 グラビアアイドルとして10年以上やってきたキャリアがあるので、女性向けにスタイルや美容のことについて発信していきたいですね。あと食事なども含め、自分は健康オタクでもあって。なので、生活そのものについても発信していきたいですね。 ーー最後に。これは皆さんに聞いていますが、菜乃花さんは初グラビアを見返しますか? 菜乃花 いやー、ないですね。掲載誌はすべて実家に送っているので、手元にないですし。今回久々に見ましたけど、すごく初々しいなと思いました(笑)。この頃のフレッシュな気持ちを忘れることなく、また新しい菜乃花を見せていきたいと思っています。 ●菜乃花(なのか)1989年7月7日生まれ 広島県出身 身長160cm B90W58H86 血液型=B型日テレジェニック2015 大のカープファンとして知られる。ラスト写真集『しずく』(講談社)が大好評発売中公式Instagram【@nanoka0707】 公式X【@nnk_77】 取材・文/大野智己 撮影/荻原大志