来週のFOMC利下げ、CPIで青信号-2025年以降には黄色点滅
FOMCメンバーの予測が9月と変わらないとすれば、来週の利下げが決定した場合も来年さらに4回の追加利下げを想定していることになる。しかし来年の利下げ回数を引き下げたアナリストは多い。それはインフレの粘着性に対する懸念が強まっているからであり、来週利下げを決定した場合はその見方はなおさら強まる。
ブリーン・キャピタルのシニア・エコノミック・アドバイザー、コンラッド・デクアドロス氏は「利下げを望むハト派は、より高い金利軌道という代償を払うだろう」と話す。「利下げは実現する。しかしそこから先の軌道ははるかに浅いものになるだろう」と述べた。
FF金利先物市場の織り込み具合から判断すると、投資家は12月の利下げと、その後2、3回の追加利下げを予想している。
元FRBエコノミストでマクロポリシー・パースペクティブズ創業者のジュリア・コロナド氏も、来年の利下げ回数を複数の当局者が下方修正するとの見方に同意する。
「9月に比べて基本シナリオとしての金融緩和予想が後退してもおかしくない」とコロナド氏。「そこで生じるのは、後退は分かったがそのタイミングはどうなるのかという疑問だ」と述べた。
原題:Inflation Gives Fed Green Light for December, Yellow for 2025(抜粋)
--取材協力:Catarina Saraiva、Craig Torres、Liz Capo McCormick、Amara Omeokwe.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Jonnelle Marte