【Bellator】榊原CEOが渡米会談、新体制のチャンピオンシリーズが3月開幕、5月パリ大会で“幻の決勝戦”ヌルマゴメドフvs.シャブリーか=どうなるPFL×Bellator×RIZIN
◆PFL世界王者不在のバンタム級、女子フェザー級、フライ級の今後は?
一方、PFLの『PFL Champions vs Bellator Champions』シリーズでは、既報通り、2月24日(日本時間25日)のサウジアラビア大会で「チャンピオン対決」をスタートさせる。 ◆『PFL Champions vs Bellator Champions』 2024年2月24日(日本時間25日)サウジアラビア ▼ヘビー級 Champion vs. Champion 5分3R ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)PFL2023ヘビー級王者 ライアン・ベイダー(米国)Bellatorヘビー級王者 ▼ミドル級 Champion vs. Champion 5分3R インパ・カサンガネイ(米国)PFL2023ライトヘビー級王者 ジョニー・エブレン(米国)Bellatorミドル級王者 ▼フェザー級 Champion vs. Champion 5分3R ヘスス・ピネド(ペルー)PFL2023ライトヘビー級王者 パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)Bellatorフェザー級王者 ▼キャッチウェイト 182ポンド契約 Champion vs. Champion 5分3R レイ・クーパー3世(米国)PFL2019&2021ウェルター級王者 ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)Bellatorウェルター級級王者 ※マゴメド・マゴメドケリモフ(PFL2023ウェルター級王者)は負傷欠場 ▼ヘビー級 5分3R ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)PFL2021ヘビー級級王者 ワジム・ネムコフ(ロシア)Bellatorライトヘビー級王者 この『PFL Champions vs Bellator Champions』に名前が見られなかったウスマン・ヌルマゴメドフは、PFL2022&2023ライト級王者のオリビエ・オバメルシエ(カナダ)との対戦ではなく、まずは『Bellatorチャンピオンズ・シリーズ』でアレクサンドル・シャブリーとの幻のGP決勝戦で決着をつけることになる。 そのほか、まだ動向が未定なのが、下記3階級の王者たちだ。 Bellatorバンタム級王者 パッチー・ミックス ※PFLバンタム級は欧州王者(クルシェド・カホロフ)のみ Bellator女子フェザー級王者 クリス・サイボーグ ※PFL2023フェザー級王者はラリッサ・パチェコ Bellator女子フライ級王者 リズ・カムーシュ ※PFL女子フライ級は欧州王者(ダコタ・ディチェコ)のみ (Bellatorフライ級王座決定戦 ※NC→消滅) 堀口恭司vs.神龍誠→RIZIN王座戦に変更で堀口戴冠 さらにPFLサウジ大会では、西川大和に判定勝ちしたクレイ・コラードvs.AJ・マッキー、マルロン・モラエスをKOし引退に追い込んだ元パトリシオの練習仲間のガブリエル・ブラガvs.スコット・コーカーの秘蔵っ子アーロン・ピコなどの両団体ランカー級対決も決まっていおり、ふるいにかける試合が進んでいく。 2月24日のPFLサウジ大会の結果は、3月大会以降の『Bellatorチャンピオンズ・シリーズ』にいかなる影響を及ぼすか。 これまでの単独Bellatorから大会数が絞られたPFL版Bellatorだが、見逃せないのが「Bellator International Champions Series」の今後の開催予定地域が、「英国、フランス、中東、アジア、米国西海岸・東海岸」となっていることだ。 そのアジアには、当然、これまで大晦日に協力体制を取ってきた「日本」も含まれる。 大会を行うことで今後も状況は変化していくことが予想されるなか、RIZINの榊原信行CEOが渡米し、新体制のBellatorのキーマンであるマイク・コーガンとすでに会談を行っている。 1月末の日本の囲み取材では、「PFLとBellatorがいきなり全面対抗戦みたいなことをやっていて何か唐突すぎますよね。僕らが当初聞いていたのは、PFLはPFLでリーグ戦だから年間シリーズでやっていって、それとは別に、Bellatorはこれまでやってきた歴史の中で、ワンオーナーだけど、海外ではBellatorとして(PFLと)セパレートでそれぞれの個性を磨くというような風には聞いていた中での、いきなり対抗戦だったので。 アメリカに行って、PFL、Bellator陣営ともいろいろな話をしてきます。お互い建設的にこれまで築いてきたBellatorとRIZINという両プロモーションがクロスオーバーして、これまで業界の中で起きなかったこと、起こしてきたこと──それはBellator側、そしてBellatorを買収したPFLのドン・デイビス会長もすごく評価をしているので、ヘルシーで建設的な関係は継続すると思っています」と語っていた榊原CEOは、米国出張でどんなアライアンスを組めるか。 なかでも堀口恭司がベルトを持つフライ級、朝倉海が戴冠したバンタム級、そして渡辺華奈が王座挑戦を待つ女子フライ級の三階級は「対PFL」以外の展開も考えられる。 したたかな榊原CEOは、平本蓮、篠塚辰樹を伴い、人気急上昇中のベアナックルファイト=BKFCも視察し、デイビッド・フェルドマン代表とも会談。そして、6日からはラスベガス入りし、UFCダナ・ホワイト代表とも話したい、としている。 米国でUFCの独占禁止法訴訟が行われているなか、プロモーションとファイターの契約が変化する可能性もあり、そのなかで、RIZINはいかに強豪選手を採り入れ、王者たちに日本と世界で活躍の場を作ることが出来るか。今後のUFC、PFL、Bellatorの動向に注目だ。
【関連記事】
- 【MMA】堀口恭司、平良達郎、鶴屋怜、そして朝倉海も──「世界」の頂点を目指す日本人フライ級ファイターの可能性とは?
- 【K-1】MVPには金子晃大が輝く、最高試合賞に玖村vs.鈴木真彦、技能賞はリュウ・ツァー、敢闘賞に菅原美優
- 【RIZIN】榊原CEO「ONEとは興行戦争にならない」「海外から売り込みがすごい」「UFCの訴訟問題でプロモーションと選手の契約は変わってくる」「堀口恭司、朝倉海のUFC参戦についてはダナ・ホワイトと会って──」
- 【K-1】敢闘賞の菅原美優「世界を見てみたい」目標にヤーレンズ「世界制圧してください」
- 【RIZIN】ケラモフ、ムサエフらがフーリガン行為でトラブルの相手と「和解」も、拘留命令のケラモフについては「今後の処遇を確認中」(RIZIN)