西村優菜はハワイ出場で7連戦も覚悟 最終戦に滑り込みへ「チャンスあるなら」
◇米国女子◇メイバンク選手権 最終日(27日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】西村優菜が前夜祭でドレスアップ 西村優菜は4バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算7アンダー39位で終えた。スコアが動いたのは全て前半に回ったインコース。後半に並べた9個のパーは「ずっとピンチ。2、3mのパーパットを結構打ちました」と息をついた。 立て直しへの取り組みが続くショット面は、まさに一進一退。「67」で回った3日目ほどスイングでイメージ通りの動きができる場面は少なかったが、前日まで打ちたくても打てなかった大きめの番手で距離を落とすカットボールが機能するようになった点は評価できる。 間違いなく言えるのは「(前週の)韓国よりは絶対に良くなっている」ということ。ロケーションに対して怖さを感じて身体が動かず、インパクトゾーンで手元で合わせてしまっていた段階から、中島敏雅コーチと話し合ってオープンスタンスで身体を動かしやすくする構えにトライ。そして、「オープンスタンスにしたけど動けていなかった」状態が、今週帯同している中島氏とのやり取りで解消されつつあると感じている。
「試合を見てもらって、フィードバックをして…ということを毎日やって。すごく意味のある一週間でした」。下半身で押し込む本来の動きが安定してくれば、ショットで苦しむ期間中のよりどころだったショートゲームとかみ合って成績につながっていくはずだ。 ポイントランキングはひとつ下がって69位となり、ルーキーだった昨季に続く最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC ゴールドコース)進出ラインの60位がわずかながら遠のく形に。2週後の「ロッテ選手権」(ハワイ州ホアカレイCC)はスキップも選択肢に入れていたが、「たぶん行くと思います。出なきゃいけない感じになりましたし、チャンスがあるならと思うので」。逆転でファイナルまで行ければ、アジアシリーズから7連戦。エリートフィールドに滑り込むため、気力を振り絞る。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)