北海道・苫小牧港付近で大型フェリー座礁 乗員・乗組員にけが人なし
2日午前1時20分過ぎ、北海道苫小牧市の苫小牧港西港フェリーターミナルに入港しようとしていた川崎近海汽船のフェリー「シルバーブリーズ」(8901トン)から、苫小牧海上保安署に「港口付近で乗り上げた」と通報があった。同船からの通報などによると、乗客119人、乗員21人にけがなどはなく、浸水や油の流出もないという。同署が原因を調べている。 【写真】座礁したシルバーブリーズの船首部分には、ぶつかった跡とみられる傷も陸上から確認できた=2024年7月2日午前8時6分、北海道苫小牧市汐見町、松本英仁撮影 同署の発表などによると、同船は2日午前11時40分ごろ、タグボート4隻に引航されて浅瀬を離れ、同日午後0時45分に目的地のフェリーターミナルに着岸した。同船は青森県・八戸港を1日午後5時半に出航、2日午前1時半に苫小牧港に着岸予定だった。事故当時の現場付近は曇りで東の風2メートルだった。同船は、進行方向左側の港口近くの消波ブロックに船首部分が衝突したとみられ、船首右舷側にへこみも確認できた。川崎近海汽船は、事故の影響で2~3日の八戸―苫小牧便の運休を決めた。(松本英仁)
朝日新聞社