「笑顔あふれる楽しい学校に」大在東小で開校式 大分市立小新設は19年ぶり 高床式体育館で災害に対応、ジェンダーフリートイレも
大分市の大在小の児童数増加に伴って同市大在浜に新設された大在東小(中原陽子校長、624人)の開校式が19日、同小であった。同市の市立小新設は、2005年に開校した大在西小以来、19年ぶり。 式典には児童や教職員、地元自治委員ら約700人が出席。粟井明彦市教育長が「夢と希望に向かって自ら学び、自ら考え、新たな時代を切り開く、心豊かでたくましい児童の育成を目指す」と開校を宣言。木村彩乃(あの)さん(4年)が発案した校章をあしらった校旗を、中原校長と伊東春騎君(6年)に授与した。
足立信也市長が「体育館に冷暖房や非常用発電機を設け、広い舞台もある。地域の防災力向上や活性化の拠点にしたい」とあいさつ。児童代表の森川花音(かのん)さん(6年)が「全員で協力して伝統や歴史を一つずつ積み重ね、笑顔あふれる楽しい学校にしましょう」と呼びかけた。式典後、児童は校庭で風船を飛ばし、開校を祝った。
市教委が、大在東グラウンドの一角(敷地面積1万6820平方メートル)に鉄筋コンクリート造4階の校舎を新築した。総工費は約47億円。津波による浸水の想定区域外だが地元の要望を受け、体育館を高床式にして、発電機や変電設備を屋上に置いた。プールは設置せず、地域内のスイミングクラブを利用する。 校内は廊下が広く、各教室や図書館などと一体化して使うことができる。また、2階のトイレの一部を性別を設けないジェンダーフリートイレとして、防音を施した個室にした。