豪雨被害から1年半 温泉施設「みのう山荘」再建工事始まる 来年夏の営業再開へ ネットと植物の根で土佐崩れ対策 福岡
テレビ西日本
去年の夏の豪雨で甚大な被害を受け、営業停止を余儀なくされている福岡県久留米市の温泉施設「みのう山荘」で23日、施設の再建工事が始まりました。 ◆みのう山荘 安井那称子店長 「がれきの撤去から始まって、1年以上たってやっと再建工事にたどり着いた。少しずつ前に進んでいるなって」
久留米市田主丸町の山あいにたたずむ日帰り温泉施設「みのう山荘」。 大浴場からは筑後平野の絶景を一望でき、20年にわたって地元の人や観光客に愛されてきました。
しかし去年7月、久留米市を中心に甚大な被害をもたらした豪雨で裏山が崩れ、施設の大半が土砂に飲み込まれました。
◆みのう山荘 安井那称子店長 「元の姿が全くないので、どういう復興の仕方になるかはまだ…」 営業再開に向け最も障壁となっていたのは、裏山の土砂崩れです。
再び大雨に見舞われた場合どのように防ぐかが、最大の課題となっていましたが…。 ◆記者リポート 「きれいに整備されていますね」 ◆みのう山荘 安井那称子店長 「植物とネットを張って、植物の根で土砂崩れが起こらないように対策しています」 ネットと植物の根を利用した土砂崩れ対策で、安全性を確保。 再建の費用は2億円以上かかる見込みですが、県から一部費用の補助も受けられることになり23日、ついに施設の再建工事が始まりました。
◆みのう山荘 安井那称子店長 「『この場所で再建してほしい』という常連客の声が大きかった。行政に動いてもらえることにもつながったのかなと思う。また皆さんの心の癒やしになれる場所にしていきたい」 みのう山荘は来年夏の営業再開を目指し、一歩一歩着実に歩みを進めています。
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