情報公開請求の手数料70万円は「不適当」 条例改正で910円へ
教科書採択をめぐる会議の音声データの情報公開請求で、神奈川県横須賀市が70万4450円の手数料を求める決定をしたのは違憲、違法だとして、市民団体「かながわ市民オンブズマン」が決定の取り消しを求めて横浜地裁に提訴したことに関連し、市は26日、この手数料について「現状では不適当」として改正すると発表した。「100キロバイトまでごとに200円」などとする規定を「1ファイルごとに210円」などに改め、9月1日にさかのぼって適用するという。条例改正案を12月市議会に提案する。 市は改正の理由を「社会のデジタル化の進展に伴い、電子データの用途が多様化し、容量も増大している現状を踏まえた」としている。 市民オンブズマンは情報公開条例に基づいて9月4日に請求した。市によると、訴訟提起の元となった情報公開の手数料は、改正後には910円になるという。(具志堅直)
朝日新聞社