落語界の大御所、M-1準優勝バッテリィズを絶賛「新鮮なアホが出てきた」 ミルクボーイと重ね「これから大変」
ニュースター誕生で「落語界にも欲しい」とせん望
落語家の桂文枝が6日、MBSラジオ『桂文枝の茶屋町ホテル』(月1回、月曜午後7時)に出演。昨年の『M-1グランプリ』で2位になったバッテリィズを絶賛しつつ、一躍ブレイクするような新星が「落語界にも欲しい」と語った。 【写真】「めっちゃワイルドになってる」と仰天 元和牛・川西賢志郎の近影ショット テレビで大会を視聴したという文枝は史上初の連覇を果たした令和ロマンの快挙を祝福した上で、「それまで見たこともないし、聞いたこともなかった」というバッテリィズにくぎ付けになったと明かした。大阪吉本では敗者復活戦で敗退したカベポスターを応援していたといい、「決勝にバッテリィズっていうのが選ばれたとき、『何じゃ、こいつらは』って思ってたんですけど。漫才の形が今までにない形をしてたんですよ。1万組以上が応募した中で」と口にした。 文枝は「(エースが『旅行したい。いい場所教えて』などと言うと)寺家っていうツッコミの方が説明するんです、世界遺産などを。『サグラダファミリアはこうや』と言うと、(エースが)『作りかけのとこ見てどないすんねん』みたいなやりとりをする」とネタの形を説明。 「寺家もちょっとも詰まることなく説明をしていく、どんどん。それに対して、(エースが)『何でそこに行かなあかんねん』と。僕は人生幸朗師匠の“ぼやき漫才”の流れを継いでるんじゃないかなと。本人らはそういう意識はないと思いますけど」と高評価しつつ、「新しいボケの形を作り出して。また、ほかの(ネタ)も見てみたら、バッテリィズの新鮮なアホが出てきたと。天然の」とエースについて触れた。文枝は、エースの出身高校の近隣に住んでいたことがあるというのにも親近感がわくといい「いま一番会いたいのがバッテリィズ。まだ劇場で一緒になってないんです」とラブコールを送った。 81歳の大御所は一方で、2019年M-1王者のミルクボーイ同様に同じネタをしづらい形と指摘し「毎回ネタを変えていかなあかん。これから大変」と気遣った。それでも、M-1でのブレイクで仕事のオファーが殺到した2人について「新しいスターが生まれたなと思います」と称えた。 また、文枝は「僕はすごく気に入ったんですけど、バッテリィズのエースと寺家みたいな人が落語界にね、ぜひとも欲しいなと。(弟子の桂)三実はNHK(新人落語大賞)で優勝したんですけど。ああいう風になかなか拡散しないというか」とぼやいた。「M-1というのは視聴率も獲ったし、あくる日から“シンデレラボーイ”ですよ。せやから、もうちょっと落語もね、頑張ってほしいなと」と言うと、「(2人を)落語家に欲しいな。まあ、彼らは漫才でいくんでしょうけども。それくらい魅力ある、かっこいいのが出て来たなと思います」と落語界への“引き抜き”を口にする入れ込みぶりだった。
ENCOUNT編集部