学校のトイレは性自認でなく元の性で区別 米オハイオ州議会可決、共和党知事が署名の意向
米中西部オハイオ州の州議会は13日、トランスジェンダーの児童生徒が性自認でトイレを使用することを禁ずる法案を共和党の賛成多数で可決した。マイク・デワイン知事(共和党)は法案に署名して成立させる意向だ。AP通信が報じた。 【写真】LGBT当事者らも「マーク多すぎて迷う」 渋谷区内の公衆トイレの案内板 法案は、公立の小中高校と高等教育機関に適用され、出生時に割り当てられた性別に基づいて、男女別のトイレ、ロッカールーム、宿泊施設を指定するよう義務付けている。 共和党のジェリー・シリノ州上院議員は「この法案は安全と安心のためのものだ」と説明。保守系キリスト教団体は「常識的な法律で、若い女性のプライベートな空間に入るのは女性だけであり、女性を名乗る男性でないことを保障するものだ」との声明を発表した。 一方、米自由人権協会(ACLU)は「トランスジェンダーのプライバシー権を侵害し、安全を損なう」と非難し、知事に署名しないよう求めた。 米国では、南部ノースカロライナ州が2016年に同様の法律を成立させたが大きな反発を招き後に撤回されるなど、対立が続いている。