日本ハムD4位・清水大暉が決意 座右の銘である「不動心」を胸に「球界を代表する投手に」
日本ハムにドラフト4位指名された前橋商高・清水大暉投手(18)が18日、群馬・前橋市の同校で入団交渉に臨み、契約金3500万円、年俸530万円で合意した(金額は推定)。 「すごく待ちわびて期待をしていた。この日が来てほっとしています。球界を代表して、勝ち続けられる投手になっていきたい」 193センチの長身から投げ下ろされる直球が武器。今夏の甲子園出場をかけた群馬県大会で、自己最速となる149キロを記録するなど将来性豊かな本格派右腕だ。仮契約に同席した大渕隆GM補佐兼スカウト部長(54)は「肉付きや骨格は今年僕が見た高校生の中でも一番バランスのいい選手だなと思った。大きくてもいろいろなことができそうですし、学ぶ力もありそう」と期待を寄せた。 座右の銘である「不動心」を心に秘めてプロでも羽ばたく。〝何事にも動じない精神〟という意味があるこの言葉は、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏の著書のタイトルとしても有名だ。高校1年時に左膝半月板のけがを負った清水が、松井氏の本を読んだことがきっかけで、座右の銘になったという。世界で活躍した名選手がつづった内容に感動したという18歳は「今も不動心の気持ちでやっています」と語った。 高校の先輩である巨人・井上温大投手(23)は、ラグザス「第3回WBSCプレミア12」の日本代表として、13日のオーストラリア戦で六回途中5安打2失点、8奪三振と好投し勝利に貢献した。この試合を自宅で観戦していたという清水。「体も大きくて、見習わないといけない部分が多い。まだまだ自分はかなわない存在だが、いずれは抜かさないといけないと思っている」と意気込んだ。 現在は体づくりとともに、瞬発力を鍛えるために野球部の練習に参加し、鍛錬を積んでいる。「自分の持ち味は球場の雰囲気を変える投球。その投球を(本拠地の)エスコンフィールド北海道でも見せれるように」と夢舞台での活躍を見据えた。(児嶋基)