SNSを通じて精子提供をする20代男性。利用者は「さまざまな理由でパートナーとの間に子どもが儲けられない」
SNSで精子提供をしている20代後半男性
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ ーDATAー 大西さん(仮名) 20代後半 /会社員/未婚 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
今まで40名以上の女性に精子を提供してきた
――SNS上で精子提供を行っている? X(旧Twitter)を用いて、さまざまな理由でパートナーとの間に子どもが儲けられない方向けに、精子提供を行っています。(以下、大西さん) ――どのような方が利用されるのですか? 今まで僕が精子提供した方でいうと、6割がFTM(身体的性が女性で性自認が男性)のパートナーを持つ女性、2割が無精子病のご夫婦、残りの2割が選択的シングルマザーを望む方です。 ――年齢はどのくらいの方が多いですか? 年齢は30代後半~40代の方が多いです。高齢出産の年齢に差し掛かり、最後の砦として、精子提供を決断した方が多いですね。 ――今まで何人くらいの方に精子提供をしてきたのでしょうか? 40名くらいだと思います。 ――精子提供はどのようにして行われるのですか? シリンジ法で提供しています。 ――シリンジ法とはどのような方法でしょうか? 注射器を用いて精液を採取し、排卵日に合わせて女性の子宮内に注入する方法です。提供に性行為は伴いません。受け渡しは基本ネットカフェで、公衆トイレ(商業施設、駅)で提供することもあります。
――X上で相談を受けてから、提供までの流れを教えてください。 DMやフォームで依頼を受け、まずは面談をします。僕と話して、お互い合意となれば、あらためてお会いして、精子提供をする形です。 ――面談ではどのようなお話をするのですか? 人によりけりですが「趣味は何ですか?」「得意なスポーツは?」といった話題が多いですかね。面談は希望があればオンラインで実施することもあります。身長や年齢、学歴などのプロフィールはすべてSNSに公開しているので、それをもとにお話することが多いです。 ――提供にかかる金額はいくらでしょうか? 僕は無償で提供しています。いただくのは、会う際の交通費のみです。