外信も尹大統領逮捕令状執行状況を速報で…「前例のないこと」
3日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の逮捕令状執行状況を主要外信もリアルタイムで伝えている。 ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「公捜処の捜査官と警察が令状を持って尹錫悦大統領の官邸に入った」とし「彼らと大統領室警護処が対峙中」と伝えた。あわせて官邸近隣に集まった尹大統領の支持者数千人が逮捕反対デモを行う状況も詳しく報じた。 ロイター通信は「公捜処は内乱首魁(首謀者)容疑で尹大統領の逮捕に出た」とし「韓国で現職大統領に対する逮捕の試みは前例がないこと」と伝えた。また、韓国の報道を引用して「尹大統領が逮捕される場合、ソウル拘置所〔京畿道義王市(キョンギド・ウィワンシ)〕に収監される見通し」と付け加えた。 BBCは別途の速報ページを作って尹大統領に対する逮捕令状執行を巡る捜査官と警護処の対峙状況を緊急ニュースとして伝えている。放送は「捜査官が尹大統領に対する逮捕を試みてソウルで劇的な状況が展開している」とした。続いて、このような事態の発端になった尹大統領の「12・3非常戒厳」宣言と、その後に起きた弾劾訴追案可決などその間の事態の過程もあわせて伝えた。 AP通信は「捜査機関が尹大統領を逮捕しようとしているが官邸の外では数千人の支持者が『大統領を守ろう』と叫んでこれを阻止している」と報じた。 ワシントン・ポスト(WP)は「尹大統領を逮捕しようとする側とこれを阻もうとする側が対立している」とし「このような状況は、もしかしたら尹大統領が韓国歴史上現職大統領として初めて逮捕されるかもしれないということで起きた」と伝えた。 日本と中国のメディアも尹大統領に対する逮捕令状執行状況を重く扱っている。 毎日新聞は尹大統領に対する公捜処の逮捕令状執行を巡り「韓国の現職大統領が逮捕されれば史上初めて」としながら「高捜庁は尹氏が3度にわたる出頭要請に応じなかったため」と伝えた。 読売新聞は「警護庁と衝突する恐れもあり、混乱は必至とみられる」と指摘した。朝日新聞も、官邸周辺に集まった支持者と警護処が公捜処の令状執行に協力するかどうかは不透明として「尹氏の弁護側は(中略)令状発付にも強く反発していた」と伝えた。 日本放送局はユーチューブを通じて官邸周辺状況をリアルタイムに伝えている。 中華圏メディアも大統領官邸前の様子を映像を流して緊急ニュースとして伝えた。 中国国営中国中央テレビ(CCTV)はソウル特派員を通じて現場の雰囲気を伝えた。放送は「衝突防止のために官邸付近に警察約2800人が配置された」とし「尹大統領支持者も令状執行の阻止に乗り出した」と報じた。 極目新聞もこの日の状況を午前5時から時間帯別に整理して公捜処の執行試みと大統領室警護処の対応などをリアルタイムで伝えた。 逮捕令状執行を巡る法的争点にも光を当てた。国営新華通信は「逮捕令状の執行は不法であり無効」と強調する尹大統領側の主張を伝えながらこれに対して法的争いが続くだろうと展望した。シンガポール聯合早報も「尹大統領側が裁判所に令状執行に関する異議申し立てを行った」としながら「検察と公捜処には内乱捜査権がないという論理を前面に出している」と伝えた。 官営英字紙グローバル・タイムズ(Global Times」は「尹大統領を巡る陣営間の葛藤が熾烈になっている」とし「両側の支持者が過激になり、爆発物の威嚇や殺害脅迫まで続いている」と伝えた。