【大学野球】京大が今季最終戦を制し4季ぶり最下位脱出 山本陶二が3の1で首位打者見えた
◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第7節2回戦 京大3―1立命大(19日・南港中央) 京大が今季最終戦を制し、4季ぶりの最下位脱出を決めた。山本陶二中堅手(3年)は3打数1安打で打率トップ。京大では19年秋の北野嘉一以来となる首位打者のタイトル獲得を視界にとらえた。立命大はコンディション不良で登板回避していたプロ注目右腕・長屋竣大(4年)が今季初登板も5回3安打2失点。8戦全敗で4季ぶり最下位が決定した。関学大は同大に敗れ、6季ぶりリーグ優勝は持ち越しとなった。 9回先頭、山本は貴重な追加点につながる中越え二塁打を放ち、ガッツポーズだ。「自分が打ちたいというより、チームとしてあと1点が欲しかったので、塁に出たいという方が大きかった」。42打数14安打、打率3割3分3厘。首位打者獲得は、もうすぐそこだ。 春先は調子が上がらず、開幕5戦は19打数3安打で打率1割台に低迷。「2週間空いて、全部リセットして自分の打撃と向き合った」と以降は調子を上げ、18日に首位打者へ浮上。2位につける同僚、同学年の細見宙生と切磋琢磨(せっさたくま)している。 4勝6敗で今季の試合を終えた。最終節の他大学の結果次第で新リーグ発足後、過去最高タイ4位となる可能性もある。近田怜王監督(34)は「強くなっているだけで、強くはないので。その自覚を持って、気を引き締めてやっていくだけ」と早速、秋の戦いを見据えた。(瀬川 楓花)
報知新聞社