ヘラルボニーが優勝 スタートアップW杯京都予選、「障がいは個性」を体現
スタートアップを対象にした世界最大規模のピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2024」の京都予選が21日、京都大学(京都市左京区)で開催された。応募企業126社から選ばれた12社が参加し、知的障がいのある作家とライセンス契約を結び、作品のデータ化と著作権を管理するヘラルボニー(盛岡市)が優勝。「障がいは個性」という言葉を体現していることなどが評価された。 同社は、10月に米国で行われる決勝大会に出場する。 松田文登Co-CEOは「(事業を通して)世界に新たな価値観を作りたいと思っている。(米国でも)全力でピッチし、優勝を目指していきたい」と決勝への意気込みを語った。 スタートアップワールドカップは、世界のスタートアップの拡大と起業家精神の育成を目的に17年から開催。6回目となる今年は、世界100カ国で予選を実施する。優勝すると投資賞金100万ドル(約1億5000万円)が贈られる。日本企業も過去に2回優勝している。 今後、東京、九州(熊本)でも予選を行う予定だ。
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