最新作『室井慎次』でも出世してた…〝事務所クビ〟のどん底から『踊る大捜査線』で這い上がった女優
最新作は想定通りの大ヒットに
10月11日~13日の『国内映画ランキング』(興行通信社調べ)が発表された。人気シリーズ『踊る大捜査線』12年ぶりの新作となる2部作の前編『室井慎次 敗れざる者』は、初日から3日間で動員25万1000人、興収3億6100万円をあげ1位に初登場した。 【眼福すぎる】すごい、真夜中の路上で…真矢ミキと宝塚出身大女優のプライベートハグ姿‼ 同作品は現場の捜査員のため戦ってきた柳葉敏郎(63)演じる室井慎次が主人公。「スポーツの日」の祝日となった14日までの公開4日間での累計成績では、動員34万5000人&興収4億8900万円を記録。11月15日には後編『室井慎次 生き続ける者』が公開を控える。 「室井が主演の劇場版としては’05年にスピンオフ作品『容疑者 室井慎次』が公開され、興行収入は38.3億円を記録。同作の2日間の成績は動員で45万5000人、興収で6億4000万円を記録していただけに、その数字と比べると見劣りがしてしまうかもしれませんが、大ヒットには違いありません。今作は完全に前編の伏線を後編で回収するという戦略なので、あまり良くないレビューも目立ちます。そのあたりでスタートの数字がやや伸び悩んでしまったと思われますが、さすが『踊る─』シリーズといえるでしょう」(映画業界関係者) 公開中の『室井慎次』には、『踊る』シリーズの主人公・青島俊作役の織田裕二(56)、ヒロイン・恩田すみれ役の深津絵里(51)はそろって出演していないが、キャストの女性陣でシリーズのファンにおなじみなのは、警察庁の官僚・沖田仁美役の真矢ミキ(60)だ。 「沖田は劇場版最大のヒット作となった、’03年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で初登場しました。本庁初の女性管理官として殺人事件の捜査本部長となり、捜査の指揮をとりました。作品の中では室井や青島と対立する完全なヒール役。結局、管理官の任を解かれますが、その後もシリーズに登場しています。『容疑者 室井慎次』では室井の危機を救うことになる役どころでした」(芸能記者) ◆事務所から〝戦力外通告〟を受けたこともあった 真矢といえば、宝塚の男役トップスターを務め、長髪のヘアスタイルやナチュラルな舞台メイク、独特の着こなしが話題になり支持を集めた。退団直前に音楽プロデューサー・つんく♂(55)プロデュースによる日本武道館でのソロコンサートを開催。さらには今年1月に亡くなった写真家の篠山紀信さん撮影の写真集を出版するなど〝ヅカの革命児〟と呼ばれるほどの活躍ぶりだった。1998年10月5日の東京公演千秋楽で宝塚歌劇団を退団し、鳴り物入りで芸能界入りを果たしたのだが……。 「演技力を活かすために、あえて舞台を封印して映像の世界に飛び込んだ真矢さんでしたが、結果を出すことができず、宝塚を退団して所属した事務所から事実上の〝戦力外通告〟を受けてしまいます。そんなどん底の時期に受けたのが『踊る─』のオーディションでした。 もともと、沖田仁美役は宝塚では真矢さんの後輩ですが、先に退団していた天海祐希さん(57)にオファーしていたものの、天海さんはスケジュールの都合でオファーを受けられなかったそうです。 沖田役はあまりにヒールな役ゆえに新しい事務所の社長には反対されたものの、オーディションを受けて役を勝ち取ります。映画では見事に役を演じ切り、その後の活動も軌道に乗りました」(配給元の東宝関係者) 『室井慎次』の劇中で沖田は、人事を思うがままに動かせるほどのポジションに出世を果たしていることが明らかに。 今年はフジテレビ系ドラマ『ブルーモーメント』、映画『九十歳。何がめでたい』に出演している真矢。話題作に欠かせない存在となり芸能界で〝出世〟を果たした現在でも、『踊る─』は思い入れの深いシリーズに違いない。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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