「妻の友人と自宅不倫」的な後味悪さ…東京の女子でなく「地元香川で元グラドルと逢瀬」玉木雄一郎代表の罪深さ
国民民主党代表の玉木雄一郎氏の地元高松での「元グラドルと逢瀬」スキャンダルが波紋を広げている。同じ高校出身で2つ上の医師・筒井冨美さんは「地元では、第2の大平正芳との呼び声も高い。だが、今回の醜聞は、どこか妻の友人と自宅不倫したような後味の悪さがあり、多くの支援者やSNS上の援護者を失った」という――。 【画像】議員活動15周年パーティーのポスター ■国民民主党大躍進から一転のスキャンダル 10月27日に投開票が行われた衆院選では、与党の自民党と公明党が大幅に議席を減らして過半数割れとなった一方、立憲民主党と国民民主党は議席を大幅に増やした。 特に、国民民主党は選挙前の4倍にあたる28議席と大躍進し、自民党と立憲民主党の双方からラブコールを受けるようになった。党代表である玉木雄一郎氏は政局のキャスティングボートを握る「時の人」となり、衆院選で公約した「手取りを増やす」「年収103万円の壁」スローガンとともに連日メディアに登場するようになった。 そのキーマンにスキャンダルが発覚した。 11月11日午前6時、〈玉木雄一郎氏「高松観光大使」元グラドルと隠密不倫デート&地元ホテルで逢瀬〉というWeb記事が公開されたのだ。 これを受け、午前9時半に玉木氏は衆議院議員会館で「概ね事実です」と記者会見を開いて謝罪した。同日午後、国民民主党は両院議員総会・代議士会を開催し、玉木氏の代表続投と、首相指名選挙で玉木雄一郎代表に投票することを全会一致で決めた。 そして、同日18時45分から都内で開催された国民民主党の街頭演説では、榛葉賀津也幹事長を伴った玉木氏は群衆に向かって深々と頭を下げる……という慌ただしい一日となった。
■罪深い地元不倫 SNSの反応を見ると当然「がっかりした」といった批判の声は多いものの、辞任要求は少ないように見える。「迅速な対応に好感」「不倫は家庭の問題」「責める権利があるのは奥さんだけ」「続投して『手取りを増やす』を実現してほしい」などと容認する声が多く、中には「財務省の陰謀」「自民党のハニートラップ」などと発信する人も存在し、ネットに親和性のある若い世代の玉木氏人気を改めて実感した。 筆者は今回に限らず「不倫は犯罪ではない」「政治家は政策で結果を出せば良い」と考える一人であるが、玉木氏のケースでは「香川の女と地元不倫」と報じられている点で罪深いと思う。 なぜ、そう言えるのか。 かつて発覚した「育休不倫」の宮崎謙介氏、「パパ活不倫」の宮澤博行氏、「赤ベンツ不倫」の広瀬めぐみ氏(いずれも当時、自民党議員)など、最近の政治家の不倫報道はあとを絶たないが、典型的な国会議員の不倫は「地方の選挙区に妻子などを残し、東京に単身赴任している隙に、東京の女子とお楽しみ」パターンが多い。 今回の報道にあったJRホテルクレメント高松は、高松駅近辺では最も格式のあるシティホテルで、会合や人の出入りが多く人目に付きやすい。地元国会議員やグラドルなら、なおさらだろう。玉木事務所も折にふれこのホテルで会合を開くことが多く(写真参照)、ホームグラウンドと言えるような場所である。 相手の女性も「高松市観光大使」ということで玉木事務所にも出入りしており、玉木夫人とも面識があったことが記者会見で明らかになっている。「香川の女と地元で密会」という報道を読んで、「奥さんの友人と自宅で不倫」のような後味の悪さを感じた香川県民は少なくないだろう。 政治家にとって選挙区は聖域である。婚外恋愛がやめられないならば、せめて「香川県内では逢わない」「事務所には出入りさせない」といった最低限の節度と矜持を持つべきだった。 今年4月の衆議院東京15区補欠選挙で国民民主党の公認候補として内定して玉木氏と共に各種メディアに登場し、その後に内定が取り消された元ミス慶應の女性が、9月に自殺する騒動があった。 渦中の観光大使も、玉木氏が「ウチの党から出馬しませんか」と口説くうちに壁の外に堕ちたのだろうか。もし、関係が明るみにならなければ、次の参院選あたりに同党の比例代表に出馬させるつもりだったのか……と考えるのは邪推が過ぎるだろうか。