「優勝はラッキーでした」山本修一が展開をモノにして優勝/ボートレース若松
ボートレース若松の「ミッドナイトボートレース 第42回日本財団会長杯」は14日にシリーズの幕を下ろした。 次節がGIの周年記念ということもあり、菅章哉の優勝エンジンなど上位機のいくつかはお蔵入りしていたシリーズだが、当地は整備で上昇したエンジンが非常に多いので上位機も多数使用され、主力では平尾崇典と永田啓二が文句なしの上位機をゲット。戦前からシリーズ2強になるのは予想できた。 永田が初日を連勝発進としたが、パワーの仕上がりは明らかに平尾の方が上位で、予選も1位が平尾、2位は永田になった。準優では永田がイン戦で2着と敗れてしまい優勝戦は4号艇。一方の平尾は1着クリアでしっかり優勝戦の1号艇を確保。最後はイン対カドで2強激突の図式となった。 平尾の誤算は最終日の水面の悪化。強い追い風予報は出ていたが、安定板装着では済まず、最終日は8Rから2周戦に短縮。優勝戦の時間帯にはさらに風が強まり、三川昂暁がS展示のスリットでボートが跳ねて落水するハプニングまで発生した。 そんな水面状況でも今年5回目の優勝がかかっていた永田は4カドからコンマ06とスリットを攻めてまくり攻勢。あの水面ではどう考えてもまくり勝ちは難しかったが、その気合は評価したい。平尾も永田に応戦しないわけにも行かず、結局は共倒れ。準優から出足の感触が良くなっていた山本修一が見事に展開を突いて優勝した。初優勝がかかっていた杉山勝匡も非常に惜しいレース。直線で伏せ込めていれば山本の差しを許していなかったはずだが、あれだけの強風ではそれも無理だった。
優勝者コメント・山本修一
「優勝はラッキーでした。序盤は伸びが厳しかったけど、3日目のシリンダーケース交換で足は良くなった。今の感じなら記念でも戦える足だと思う。若松はドリームにも乗せてもらっているし、縁がある。これからも頑張ります」。
マクール