坂本勇人だけではない…通算3000安打狙える「パ・リーグの強打者」は
4打席目以降に11本塁打
喜怒哀楽を表に出さない性格の浅村だが、責任感は誰よりも強い。あるデータがある。昨年の26本塁打の内訳をみると、試合終盤に打席が回ってくる4打席目以降に11本塁打をマークしている。週刊ベースボールのインタビューで、打席に入るときの変化について聞かれ、こう語っている。 「一緒ですけど……、ただ、9回にホームランを打っているときは8回にピッチャーが打たれたりとか、9回に松井(松井裕樹)が打たれたりとか、いつも後ろでタフなゲームを頑張っているピッチャーが打たれているときが多いのかなと思います。そういうピッチャーのために何とか打ってあげたいという気持ちは最後のほうになると、どんどん強くなってくるので。もちろん先発ピッチャーに対してもそういう気持ちはあるのですが、ほぼ毎日試合に投げないといけなかったり、7、8、9回とプレッシャーのかかる場面で登板するリリーフ陣と先発は全然違うポジションだと思うので、そういうピッチャーがやられたりとか、悔しい表情を見ていると、何とかしたいという気持ちが出てきますね」 「試合中は自分の成績ってそんなに考えていなくて。なんとか勝ちたいとか、そのピッチャーのためになんとか打ってあげたいとかそういう気持ちのほうが僕は強いので、回を追うごとにそういう気持ちは出てきます」
「もう優勝しかない」
今年の楽天は下馬評が高いとは言えない。だが、昨季頭角を現した村林一輝、小深田大翔、小郷裕哉、復活を誓う島内宏明、茂木栄五郎らタレントはそろっている。投手陣も早川隆久、荘司康誠、内星龍が先発で一本立ちし、岸孝之や田中将大らベテランが奮起すれば白星を積み重ねられる。もちろん、浅村が大黒柱としてチームを引っ張る。 「もう優勝しかないので。ファンの皆さんは待ちわびていると思いますから、結果で見せたいなと思います。そのためにも自分が、レギュラー陣、そしてチームの先頭に立って、やり続けるということを意識してやりたいです。注目ポイントは、ずっとグラウンドに出続ける姿を見てほしいですね」 開幕3連戦は無安打に終わったが、シーズンはまだ始まったばかり。今年は春先から打棒爆発に期待したい。 写真=BBM
週刊ベースボール