【2024年】JR山手線、中古マンションの価格相場が安い駅ランキング。シングル向け、カップル・ファミリー向け、それぞれ1位は?
日暮里駅にはJRの山手線と京浜東北線、常磐線が停車するほか、日暮里・舎人ライナーと、成田空港にダイレクトアクセスも可能な京成本線が乗り入れている。駅ナカ商業施設「エキュート日暮里」が併設され、弁当や総菜、お菓子など食品関係のショップやカフェ、雑貨店が営業中。また、駅西側には約170mの通りに60軒ほどのさまざまな商店が連なる「谷中銀座商店街」が広がっている。
この商店街を含む谷中・根津・千駄木一帯は「谷根千エリア」と呼ばれ、古い建物や下町情緒が残る街並みが人気。歴史ある神社や文化施設も点在しているので、街歩きを楽しんではいかがだろう。
さて、西日暮里駅から日暮里駅とは反対の北西へ15分ほど歩くと、JRの山手線・京浜東北線が通る田端駅に到着する。価格相場は「シングル向け」が3905万円で4位に、「カップル・ファミリー向け」だと5740万円で1位にランクインした。北区にある田端駅は武蔵野台地の東端部に位置し、周囲には起伏にとんだ台地と平坦な低地で構成された高低差のある街並みが広がる。駅前にはスーパーやコンビニ、ファストフード店はあるが繁華街といった雰囲気ではなく、静かな住宅街。しかし、3フロアにわたる駅ビル「アトレヴィ田端」にはスーパーやドラッグストア、飲食店などがあるので、日頃の買い物には困らなそうだ。 「シングル向け」「カップル・ファミリー向け」のランキングを見てみると、両ランキングともトップ10の駅は環状に走るJR山手線の北側半分に位置する新大久保駅~秋葉原駅間の14駅に収まっていた。14駅のうち唯一、トップ10に漏れた池袋駅も「シングル向け」「カップル・ファミリー向け」で各11位にランクインしている。JR山手線内でも安い物件を探したいなら、新大久保駅~秋葉原駅間を狙うとよいだろう。
「住みたい沿線」1位のJR山手線沿線のなかでも人気の駅をチェック!
JR山手線は「SUUMO住みたい街ランキング2024(首都圏版)」で調査した「住みたい沿線」の1位に輝いている。今回調査で上位にランクインした「安い」駅も軒並み価格帯が高めなのは、さすが人気の路線といえる。例えば先日ご紹介した「東京23区内の中古マンション価格相場ランキング」の調査結果と比べてみたところ、今回の「シングル向け」1位の西日暮里駅は23区内の安い駅ランキングだと40位(=価格相場が23区内で40番目に安い駅)で、「カップル・ファミリー向け」1位の田端駅にいたっては何と23区内の安い駅ランキングでは142位! こうして見ると、住宅価格が日本屈指の高さである東京23区のなかでも、JR山手線沿線は特別なエリアだと改めてわかる。 そんな人気の路線、JR山手線の全30駅のなかでも特に人気の駅はどこか。「SUUMO住みたい街ランキング2024(首都圏版)」によると、住みたい街トップ3の横浜駅・大宮駅・吉祥寺駅に続いて4位に恵比寿駅、5位に新宿駅、6位に目黒駅、7位に池袋駅、8位に品川駅、9位に東京駅、11位に渋谷駅、とJR山手線の駅がランクインしていた。恵比寿駅は今回調査した「シングル向け」では24位(価格相場7280万円)、「カップル・ファミリー向け」では25位(同1億2690万円)。1億円の大台を突破すると住まいを購入する人はだいぶ限られてくるだろうが、さてどんな街なのか見てみよう。 恵比寿駅は渋谷区に位置し、両隣にある渋谷駅と目黒駅と比べても「シングル向け」「カップル・ファミリー向け」ともに価格相場が突出して高くなっている。乗り入れ路線はJR各線のほかに、霞ケ関駅や銀座駅などを通る東京メトロ日比谷線があって便利。駅ビル「アトレ恵比寿」は本館が7階、西館が地下1階から地上8階まであり多彩な店舗がそろっている。この恵比寿駅は現・サッポロビールが製造した「ヱビスビール」の出荷専用の貨物駅として1901年に開業したそうで、駅名もビール名に由来するのだとか。ビール工場の跡地に1994年誕生したのが商業・文化施設や住居、ホテル、オフィスの大型複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」で、2022年11月の大型リニューアルでまた注目度がアップ。商業棟の地下2階から地上2階が一新されたほか、一時休館していた映画館も再オープンしている。駅周辺には各国の大使館が多く、商業施設が多いわりに大通り沿いを外れると静かな住宅街が広がるのも特徴。便利さと静かな暮らしが両立できる点が、街の人気につながっているのだろう。