旭化成がカナダ新工場建設へ2300億円投資、車載用電池材料を強化
(ブルームバーグ): 旭化成は24日、リチウムイオン電池用セパレータ事業を巡り、カナダにある孫会社2社に対して増資を行うと発表した。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの普及が見込まれる中、カナダにリチウムイオン電池用セパレータの製膜工程や塗工工程を含む一貫生産拠点を設立するという。
旭化成の発表資料によると、孫会社2社にそれぞれ10億8700万カナダドル(約1215億円)と10億600万カナダドル(約1124億円)を出資する。払い込み完了は2027年3月を予定している。増資による旭化成の業績への影響は軽微と見込むという。
旭化成は中期経営計画で脱炭素化への動きを視野に蓄エネルギー関連事業を今後の成長のけん引役の一つと位置付けている。米インフレ抑制法などで北米での電動車向けセパレータ需要の増加や電池サプライチェーンの現地化に対応する必要があるとしている。
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Masatsugu Horie